他人の才能を掘り出してみる試みで気づいた大事なこと
以前自分の才能を洗い出すという記事を書いた。
この中で紹介しているたかちんさんが、ご自身の行っておられる方法を他の人でもできるようにしたい、と体系化される過程にちょくちょく参加させてもらっている。
現在はたかちんさんの高度に磨かれたテクニックと才能によって才能診断をされているのだが、
それを私たちも説明してもらって、やってみるという機会を頂いた。
INSIGHTS診断と名付けておられるうちの2つ、
Student診断
Intolerance診断
を実際にふたり1組になってZOOM上でやってみるというものだった。
1つ目は学生の頃に得意だった科目など、過去の記憶を思い出してもらって、それを抽象化し、現在もその傾向はあるかを考えるという手法。
2つ目は生活や仕事の中で許せなかったこと、イライラしたこと、どうしてみんなできないんだろうと思うことを深堀りして聞いて行くことから見つけるというもの。
そして、見つけた才能が発揮されていないときを考えることで、それぞれの才能が発動する条件も特定してみるというものだった。
さて、実際にたかちんさんがそれぞれやってみてくださって、1組15分間でお互い交代しつつの実践に移ったのだが、いかに効果的な質問をするか、そしてその回答からどう抽象化して問い直すかということに加えて、それを制限時間内に適切に行うことが極めて難しいのだと思い知った。
逆に言えば、いかにたかちんさんがそれを行う才能をお持ちかということも...!!
2回ともお話させてもらったのはコテンラジオコミュニティーの「ぞ」さん
お話していて、圧倒的に頭の切れる方でありながら、それを前面に振りかざす人でなく、相手にどう伝えたら伝わりやすいかということを常に考えておられる行き届いたやさしさ、気遣いの方だというのが印象的だった。
普段の私ならこういった印象で相手を受け止めて、認識している。
が、今回はさらに深堀りして、頭がいいなと感じたのは具体的にどういうことなのか、気遣いの人という印象はどこから来ているのか、などと考えていく必要がある。
そしてそれが発揮されるとき、されないときを明らかにする任務が課せられていた。
Student診断の場面では
「どんな科目が得意でしたか」と質問し
算数と体育と答えてくださったので、それぞれに聞いてみると
・ヒントを得たときに、「もしも...」という様々な条件や状況を考えて5とか10に構造を組み立てることができる
・努力しない状態で身体能力が高く、陸上などの個人競技が得意
Intolerance診断では
「お仕事などでイライラした事はありましたか? 何でしたか?」に対して
・相手(上司)のミスで尻拭いをする羽目になったが、全く謝ってくれない
・話の中のなぜ? が理解できないとき
と答えてくださって、
それぞれにほぼご自身で深堀りしてくださったのだけれど、
・思考を組み立てていく力が極めて強い
・立場関係なくフェアである事ができる
・俯瞰的に物事を見ることができる
・「例えば」「もしも」という思考に加えて気配りができるのでサポート能力が高い
この辺りをなんとか捕まえ出してお伝えした。
そしてそれらが上手く発動しない時は
なぜなのか、が納得できない時。
フェアであるということも関係しそうだなと思ったのだけど、
これ以上言語化できなかった。
あっという間の7分ずつで、私自身としては見つけ出せたのだろうか?という不安もありつつの終了だったのだが、
後でメッセージのやり取りができて、納得してくださったという優しいお言葉をいただいて、ひとまずほっと胸を撫で下ろしたのだった。
私がして頂いた側の内容と気づきは、次の記事でまとめてみたいので置いておいて、
今回、診断する、聞き役に徹するということを体験させて頂いて、
とても貴重な気づきを得た。
普段、私が人の話を聞く時、そうだよね!! と思った時に
つい共感して自分がそう思った話などをさしはさんでしまっているということ。
これはとても危険だなと気づかされた。
果たして相手の本当に伝えたい気持ちや内容が自分の思っている通りなのか、
というと決して同じではなく、少なくとも最大公約数として扱うべきものなのだということ。
それに敬意を払って聞けるかどうかがとても大事だということ。
そのきっかけとなった話は、
「ぞ」さんが発動条件の話の中で、
コテン納得できないことを説明する際に出してくださった、ボーダーラインという例え。
「目的を告げられずにただ穴を掘って埋め続けることを指示された際に、
キツイものの、誰もが同じ時点で投げ出したり、精神を病むわけではない」
というものだった。
私自身、その例えは捕虜を自殺に追い込む手段として聞いたことがあったので知っていたのだけれど、
ついこれまでそういう理解できない作業を強いられたときに病んだ経験から、
その手の話題で、「けっこう多くの人がそれで苦しんでるよね」
と結論づけることが多かったのだ。
それぞれの人にそれぞれの境界線があって、
それを「あ、その辺なのね」と認識できればいいな、と。
「ぞ」さんの気配りとやさしさはその辺の試行錯誤を繰り返してこられた賜物でもあるなと感じた。
そして才能診断というものは、このラインをそれぞれにきちんと把握できることと近いなということが診断させて頂いて感じたことだった。
以上が私の感じたことなのだけれども、同じ情報で他の人が抽出し、言語化するとどうなるのか...もしよかったら私の言語化できなかった部分を整理してほしい。
本日2021年2月2日は28歳の誕生日であり、
124年ぶりに節分となった日でもあった。
とても清々しいお天気の中、私自身が開催している「たまこや 」という子どもたちとの学びの場で、中国茶に炒った豆を入れて福茶として頂いた。
ありのままを
自分の受け止められる分だけ、素直に受け止めていきたい。