「羊と鋼の森」/宮下奈都
ご覧いただきありがとうございます。
「読むと音楽が聴こえる」
という誰かの書評を見て手に取った作品。
活字を追って
音楽が聴こえたというのは
恩田陸著「蜜蜂と遠雷」で
体験したことがあった。
新鮮な驚きだった。
またあの体験ができるのかな?と
ワクワクしながら表紙を開く。
一行目から引き込まれた。
一瞬で森の中に佇んでいた。
ページをめくる手が止まらない。
確かに聴こえた。
森の中でいろいろな音が
音楽が
響いていた。
目の前に広がる情景も美しい。
この物語は
ピンと張り詰めた冬の空気が
良く合う気がした。
「羊と鋼の森」宮下奈都/文春文庫(2018)