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035 読書 チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』

まとめ買いで購入シリーズ

タイトルだけ見ると、流行りの嫌韓本か?!と一瞬ギョッとするけれど。
内容は、先の記事にも書いた通り、『82年生まれキムジヨン』のアンサー本と言われているとおり、キムジヨンはどうすれば韓国社会で狂わずにいられたか?という問いに、ひとつの可能性を示すものになっていた。

その可能性というのが、“韓国脱出”であることが、すこし悲しくはあるけれど。

物語は主人公のケナが読者に語りかけるようなかたちで進んでいって、
20代後半の女性に起こりうる典型的なことがあれよあれよとあるのだけれど、どこか淡々としているというか、距離がある。
基本的に日本の状況と重なり合うことが多いのだけれど、兵役や就職難(とそれに伴う大学でのなが〜い留年)は韓国独特だなあと思った。

なんというか、小説というかひとりの女性のエッセイを読んだような読後感。
わたしは好きでした。

韓国語を勉強していることもあって、翻訳本をよく読むのだけれど。
結構暗い、というか救われない話やら、世の中に希望を持っていない/持てない話が多い印象だったので、韓国文学のちがった一面が見られて満足。

韓国文学といえば、東京の神保町にあるチェッコリがとても素敵だったので、また落ち着いたら本を物色しに行きたいなあ。

そして、置いてある韓国語の本が原書のまま読めるように、はやく語学力を上げたい。。。道のりは長い。。。

___追記___

なんと、『韓国が嫌いで』の翻訳者である吉良佳奈江さんのnoteを発見!!

タメ口に翻訳した裏話とかが載っていた。興奮。コロナさえなければ、イベント聴きに行きたかったな。。。


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