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コラボトークSP「コミュニティメンバーのキャリアトークvol.3」を開催しました!
今回は2024年10月30日(水)に開催したイベントについてレポートします。
「キャリアトーク」は、TalkCampコミュニティのメンバーをゲストスピーカーにお呼びし、これまでのキャリアやHR・採用業務に関わる学びや困難まで、さまざまなエピソードをインタビュー形式でお聞きする企画です。
過去のイベントレポートはこちら👇
採用担当者をはじめとする人事の方々は、普段は候補者や社員のキャリア相談を聞く側のことが多く、自身のキャリアについて相談・ディスカッションする機会は少ないのではないでしょうか。
有識者・著名人のゲストではなく、身近なコミュニティメンバーをスピーカーに迎えることで、「価値観」や「生き方の選択肢」について共感と気づきを届けることを目指しています。
そんなキャリアトークも今回で第3弾!
今回はコラボトークSPと題して、同じファーストキャリアで新卒時代をスタートしたお2人にご登壇いただき、対談方式でご経験をお聞きする時間となりました!
対談
きく人:天満 茜(てんま あかね)
不動産ディベロッパーで4年ほどひとり人事・採用担当を経験。今年の5月にフリーランスとなり、(前職の人事業務も雇用形態を変えて継続しながら)TalkCampの運営や採用支援業務に従事。週末はスナックのママをやっています。
はなす人:なかむらさん
2016年に大手人材会社にてファーストキャリアをスタート。法人営業を2年、中途採用人事を2年経験後、Web業界に転職し新卒採用人事を4年。その後IT業界のHR領域を担っている企業に転職し、現在はHRビジネスパートナー(以下、HRBP)として就業中。
趣味はスキューバダイビング。プライベートでは館山に移住し、地方創生にも関わりたいという想いをもって活動中。
はなす人:ほしのさん
2016年に大手人材会社にてファーストキャリアをスタート。新卒から9年間同社で就業。法人営業を4年間経験後、社内異動制度を利用し社内人事に異動。新卒採用人事として5年目となり、現在はマネジャーとしてメンバーマネジメントやセールス職の採用のマネジメント、またオフィス移転に伴うコミュニティの活性化を担当。
学生時代は野球部に所属。現在はプロ野球観戦と朝活が趣味。
ファーストキャリアは"採用"と"組織作り"で選択
天満:おふたりは1社目が同じ企業でしたが、ファーストキャリアを選ばれてからの簡単な経緯を教えてください。
なかむらさん:私は学生時代から採用の勉強をしていて、ずっと採用に興味がありました。そのため、就活の軸は人材系か、業界不問で人事になれるかで考えていました。そこで入社したのが最初の人材企業でした。入社後はリクルートアドバイザー(以下、RA)として、ほしのさんと同じ部署に配属されたのですが、3年目の時に組織体制が変化したことをきっかけに、当時の中途採用マネジャーからお声がけいただく形で中途採用に異動しました。目の前に降ってきたチャンスをつかむような異動でしたね。
ほしのさん:私の学生時代は野球部キャプテンをしていて、その経験もあって組織作りに面白さを感じたところから人材業界にいく選択に繋がりました。大学進学当時はマスコミに興味があったのですが、OB訪問などを通して業界を知っていくうちに、徐々に自分とアンマッチを感じるようになりまして。そこから就活の方向を転換しようとした際に、大学のES添削イベントでで出会ったのが今の企業で、ファーストキャリアを決定しました。
なかむらさん:4年間RAを経験後、どうして社内の異動制度を使って異動することにしたの?
ほしのさん:3年目のタイミングで周囲の同期がキャリアチェンジをし始めていく中で、自身のキャリアも意識し始めました。RAは人の人生を変えるような影響の大きな仕事、ただ一方で仕組みはどの会社も一緒なんです。だからこそ、この企業ならでは/人ならではの価値を生み出しやすい尊い事業だなと思っています。自分が所属している企業の事業は、かっこいい人であふれる組織にしたいなと思っていました。
その中で、やはり私が興味を持つテーマは先ほどの通り組織文化でした。そのため、次のキャリアを考えるときには、いい事業の状態を作るために今の部署のままマネジメントになるか、組織開発や人材育成にいくか、社内広報か、採用か…など、いくつか選択肢を考えました。
その中で、最もインパクトが大きく自分も好きな自社に影響をもたらしやすいのが採用だと思い採用へのキャリアチェンジを決断しました。
キャリアのきっかけは環境の変化
エンゲージメントの高い企業で広く人事業務にチャレンジしたい
天満:なかむらさんが転職を決断したきっかけを教えてください。
なかむらさん:私がいた企業は大きな組織だったので、縦割りの採用を行っていました。そのため、人事の中でも私は中途採用の中のとある事業部の専任の人事、という形になっていて、さらに彼らの入社後がどうなっているか…というところは見ることができないという難しさがありました。私は採用して終わりではなくて、やはり入社後活躍してもらうことまでをゴールにしたかったので、そこに対する違和感が前提ありました。
その上で、事業方針の転換に伴って組織体制と採用方針が一気に変わったタイミングがあり、自分が今までこだわりを持ってきた採用する人や組織文化についても、ここでひと段落だなと思う出来事がありました。そのタイミングで、ずっと抱いていた分業ではなく広く人事業務を経験できるところに行きたいという想いを叶えよう、と思ったのがきっかけでしたね。
天満:実際に次の企業に行かれてからはどうだったんですか?
なかむらさん:二つの観点があるかなと思っています。一つは、私が転職した企業はエンゲージメントが高いとよく話題に上がる企業だったので、そういった仕組みは整っていて完成しているイメージでしたが、実際は全然そんなことはなかったんです。
人事が大量のサーベイを集計したり、1on1をしたりと色々な取り組みを繰り返しながら、エンゲージメントの高い状態を作っていたんだというのは、組織作りの難しさを知れる大きな気づきでしたね。
もう一つは、私はそういった組織作りにも興味があってその会社に転職をしたのですが、新卒採用担当としての難しさからなかなか採用以外のチャレンジが難しいなというのはありました。完全に身を離れたいわけではないけれど、本当に採用以外に何もできないという状態が続いて、そこは入社後のギャップでした。
ただ、周囲から緊急度も重要度も高いと認識されてるのは、エンゲージメントが高い会社であってもやはり採用なんだなというのを再確認したのも気づきでしたね。
社会の文化を変えたい&自社の組織をよくしたい
自分の軸を実現できる環境だから、居続ける
天満:ほしのさんは今のなかむらさんの話を聞いて、実際に採用担当としてやってきたことのギャップや違いなどはありましたか?
ほしのさん:先ほどなかむらさんが言っていたような"縦割り"というのは、たしかに特徴ですね。私も副業で1年ほど20名程度のスタートアップ企業で人事の仕事に関わらせていただいたことがあるのですが、やはり全部やるんです。全部自分たちで本とかネットとか調べて制度作りをしてみたり…ということをしているのを見ると、自身の企業は縦割りで新卒/中途で分かれていますし、そこは違いだなと思うこともありました。
ただ、私はもう少しこの環境で人事のキャリアを積んでいきたいなと思っています。もう一つくらいは自分で何かを作り上げて、その後改めて考えるでもいいかなと思っています。私が興味のあることを最近考えていたんですが、私の興味のある分野は二つで、一つは社会の文化を変えること、そしてもう一つは自組織の文化を変えるとなんです。
そして、この二つともやっていきたい・両方楽しみたいと思うと、これをちょうどよく両方やれるのが、今の環境だと思っています。
今の企業では、自社の人事という立場から就活市場をどう変えていくかを考えていく…というのもやれる余地があると思いますし、やはり自社に愛着もあり好きだと感じているので、今の組織をどうよくしていくかも考えていきたい。と思うと、今辞める理由もないんです。
一方で、転職支援をするサービスを展開しているのに、自身は転職したことがないというのも…という気持ちもあるので、そこは副業などで自分の経験を広げています。
なかむらさん:ほしのさんは一貫して、この組織をどうしたいか?という軸で動いているのがいいですよね。私は会社の規模を小さくしてそこへの影響度を広げていきたい、採用以外にも色々関わってみたいという想いで転職を選びましたが、ほしのさんは会社全体のことを見続けていて、この組織をよくしていきたいという軸がぶれていないのが、なんだかすごくかっこいいなと思いました。
その手段として新卒採用を選択して、大規模の組織を作るというテーマに向き合うなら、それは数年サイクルで変えられるものでもないはずですし、数年間やる意義はまだまだ残ってるのかなと思いました。
テーマは一貫して「その人が持っているポテンシャルを最大限発揮して、楽しくはたらいてほしい」
ほしのさん:なかむらさんは今後のキャリアはどう考えているんですか?
なかむらさん:私は制度や採用は全部手段と捉えていて、何がしたいかでいうといい人を採用したいし、採用した人がちゃんとその人の持ってるポテンシャルを最大限発揮して楽しくはたらいて活躍してほしいということに尽きるかなって思っています。
だから私は採用に加えて、オンボーディングや入社後の受け入れまではできるようにならなきゃいけないと思っているので、採用だけでなくもっと広くやってみたいと思ってました。
人事領域が広くある中で、少なくとも私は採用~退社までのプロセスの前半においてはプロである状態でいたいなと思います。
仕事も人生も含めて"キャリア"
日本の「熱意ある社員」を増やしていく存在でありたい
天満:今のお話も踏まえ、今後のキャリアについてもお聞きしたいです。
なかむらさん:私は文字通りHRBPになりたいと思っています。HRBPにはいくつかフェーズがあります。事業部長クラスに言われた「こういう組織にしたい」を実行者としてやっていくフェーズ、「こういう組織にしたい」というのを事業部長とディスカッションしながら決めていくフェーズ、事業部長が見えていない領域から今後こんな課題があるはずと事業部長に提案するフェーズ。
私はまだ今第一段階にいると感じています。例えば評価制度や配置配属など、全体を俯瞰して考える経験も少ないし、意思決定にも自信が持てないことも多いです。HRBPとしてそのあたりの力を強めていきたいなと思います。
また、今私は館山に移住していますが、ライフプラン的にも地方創生や海の魅力を広げたいと思っています。これは昔の私であれば、仕事以外に熱意を持つことに正直抵抗感があったのですが、今は自分のこの想いに蓋をしたくないなと思います。人生含めてキャリアなので、どちらも両立できるようなキャリアを歩めたらなと思っています。
ほしのさん:私は仕事やキャリアをより良い方向にもっていくことに興味があるので、自社内に限らず対外的にもそれを実現できるような存在になれるように、自分の力を磨いていきたいなと思います。目的に対して、然るべき手段を取れる状態でありたいなと思いますね。
今日本で「熱意ある社員」は5%しかいない、世界最下位という調査があります。私たちが社会人になったときはまだ7%で、下がっているのが現状。私が入社した企業もまさにその%を上げたいと、熱意を持って働いている人を増やそうという想いがあり私もそれに共感して入社してきているので、社内だけでなく対外的にも何か動かせるような人でありたいです。
なかむらさん:私も活躍している人を増やすというのはブレない軸です。だから思うのが、それを例えば人材紹介などビジネスとして実現するだけでなく、業界的にも手法に注目が集まりやすい人材会社の人事が、率先してよりよい組織づくりに向けた新しい取り組みにチャレンジしていく、そして事例として横展開していくというのは、結果的に世の中に与えられるインパクトも価値も大きいのではと思いますね。
質疑応答
その後は参加者の質問に回答いただきました。
以下、イベント内であがった質問をいくつか抜粋してお送りします!
Q. 人や組織について一貫して興味があるというお話がありましたが、学生時代から今にかけてで変わらない魅力、変わった魅力はありましたか?
ほしのさん:人が好き、というのは変わらない軸ですし、むしろ強まっています。一方変わったのは、俯瞰して見れるようになったなと思いますね。少し前までは、誰とでも仲良くなれると思ってました(笑)でも今は色々な個性があるのが面白いなと思っていますね。
なかむらさん:私は想いをもってはたらいてほしいという想いは変わっていないですね。一方で変わったのは、それを実現するための手段はより深まったかなと思っています。当初は人事=採用くらいだった軸から、HRBP、人材会社の営業、自社の事例づくり…など、手段についての考え方は徐々に変化したところですかね。
Q. 次のキャリアに移る選択は、社会人になるとタイミングもすべて自分次第。その中でおふたりはどう踏ん切りをつけてきましたか?
なかむらさん:私は3年目で異動したので、正直当時も「早いかもな」とは思っていました(笑)。ただ、目の前にあるチャンスに乗らないわけにはいかないな、と思いました。
その時だけはチャンスに乗るという決め方でしたが、その後の転職を決めた時は"やりきった感"があったというか、この部署でこれをやったと自信を持って言える実績をいくつか手に入れた状態で、加えて何か自分がやりたいことに対しての手段の選択肢が別に登場してきた。この二つが揃ったんですよね。これらが揃っていれば、私は次のキャリアを選んでもいいんじゃないかなと思っています。
ほしのさん:私は、キャリアの目的とか働く目的が一定であるならば、そもそも「踏ん切りをつける」というスタンスでなくてもいいのかなと思うんですよね。自分のキャリアの目的に対して必要な手段を取るだけで、何かを打ち切って終わらせるのではなく、手段を切り替える。そういう意味で、もう少しナチュラルに考えてみてもいいのかなと思っています。
おわりに
今回は、運営メンバーも含めて11名のTalkCampコミュニティの皆さんと共に和気あいあいとした雰囲気でのキャリアトークとなりました!
新卒同期のおふたりとも、「組織」や「キャリア」といった同じビジョンの方向性を抱きつつ、それぞれ異なるキャリアを歩まれているご経験や価値観を惜しみなく開示いただき、とても濃密な対話の場になりました。
キャリアを通じて果たしたい目的に対して、それを実現するルートはいくつもの手段があること、ビジョンが変わらないのであれば柔軟に道を切り替えて実現していけばいいことを、おふたりのご経験から実感する素敵な時間でした😊
TalkCampでは、今後も採用・HR担当者のキャリアをテーマにした企画を発信していきます🔥
次回のキャリアトークもお楽しみに!
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