【225】③本当に悲しい時声なんてでない。うめき声にもならないひ弱な音が僅かに。ひとりなった時だけふいに涙が悲しみがこみ上げて顔がひしゃげる。漏れ出る音に冷静になり落ち着いてくる。大きな声で泣けたら。誰かにすがりつけたら。平然と人に会う日常で大丈夫だと思われて生きている。無念。
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