言葉には一段の注意を
物語とは、言葉の集合体である。
古代の壁画みたいに絵のみで伝える物語もあるが、基本的に口伝でも書物でも、物語は言葉で伝えられる。
だから、言葉というものには気を使わなければならない。
言霊という言葉があるように、言葉に魂が宿る。
意味以上の意味が宿るのだ。
言葉が人に力を与えることもあれば、人の力を奪うのも言葉だ。
言葉の意味をしっかりと考えないといけない。
「自信」という言葉がある。
その字は、自分を信じる、みずから信じる、おのずから信じるを意味する。
そこに他人は存在しない。
つまり、自信を持つということは、他人と何かを比べて得られるものでないということだ。
「反省」は省みることであって、それは自分自身のことだ。
だから、反省は自分がすることであって、他人にさせるものではない。
大切なのは言葉の意味だけではない。
普段口から出している言葉にも注意が必要だ。
不安、心配、不平不満ばかり口から出ていないだろうか?
言葉は力を持つということは、それらの言葉を口にするだけで、それが現実に向けて力を持つということだ。
口から出た言葉はそのまま意識に影響する。
意識は、その言葉通りのものにそれ以降反応するようになる。
悪い言葉を使えば、悪いものに優先して意識が向く。
よく言われる、引き寄せの法則とか、思考は現実化するとかの言葉は、そういうことではないかとも思っている。
つまり、逆を言えば、普段から良い言葉を意識的に口から出せば、逆の運命にすることも可能ということだ。
心では苛立ちや不満があったとしても、そこは何とかがんばって、口からは良い言葉を出そう。
人の無意識というのは、その音がホントかウソかは判別できないと聞いたことがある。
つまり、「ああ、いい気分だなあ」と言ったとしたら、
意識はそれが本心かそうでないのかは分からないそうだ。
だから、その言葉のまま意識は受け取る。
意識を良い言葉で埋めてみよう。
少なくとも、汚くするよりかはずっとずっとマシなはずだから。
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