記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

初プレイの『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』でフローラに求婚した話

どうも、流-ながる-です。
『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』を初プレイした時、フローラに求婚したのでその記録になります。既にプレイされた方向けの記事になりますので、ご注意ください。あと、ぶっちゃけ長いです、理由を語るのに一言では言い表せない!ということです。

結婚相手を選ぶ?

あまりにゲーム界(?)で有名な”結婚イベント"。タイトルにも「天空の花嫁」と入っているし、テレビやネットで見かける時の印象から、花嫁を"選ぶ"という認識になっていた。でも違った。
“人生を体験できる”という評判にのっかって、とにかく主人公になりきった気持ちでプレイしようと入り込みすぎた結果、フローラを選ぶのではなく、求婚したという結果になったのです。選んだわけじゃない。

大人になってからプレイした人の感想という前提で、

  • 「なんでフローラ?」と気になった方

  • フローラが好きとなって結婚した方

  • とにかく疑問に思った方

に読んでいただけましたらと思います。
以下、主人公になりきった感想になります。記憶を掘り起こしての手記みたいなものなので、多少記憶違いがあるかもしれないですがご容赦を。バージョンはDS版です。

フローラに求婚した時の追憶

実は自分はサラボナに至るまでに苦い失恋をした。

幼い頃の思い出

自分の記憶は6歳からはじまる。父・パパスがピンチで駆けつけてくれたり、洞窟の中で見つかると安心する。そしてビアンカについては年上の友達という認識でいた。

妖精の国の冒険が終わるときには子供心に名残惜しかった。別の世界の子と友達になってお別れなんてかなり寂しい。二度と会えないんじゃないか、と。
ビアンカについては近くの街だし、と"また会えるだろう"ぐらいに考えていた。

ヘンリーが誘拐され、父・パパスとの永遠の別れが突如やってきて、その後、父の遺言を果たすための第一歩でさえも、踏み出すことが出来ないまま、奴隷となって10年の歳月がすぎた。そこではじめて出会った女性がマリアである。

自分はマリアにおぼろげな恋をした

自分にとってマリアが初恋の女性だった。しかし出会ったその時点でこの女性はヘンリーと結婚する運命にあったといえよう。それは、後から気づいたことで、その時何も知らなかった自分は、ヘンリーも含めた三人で鏡を取りに行き、知らず知らずのうちにマリアへの想いが募っていった。

ヘンリーとマリアと同時に別れて一人旅立つことがもう名残惜しかった。なぜマリアは修道院に戻らないのか。マリアを修道院まで送り届けるつもりでいたのに、マリアはヘンリーのもとに留まる。
後ろ髪ひかれつつというのか、それ以上に"いやな予感"さえした。ヘンリーは洗礼を受けるマリアの姿を見て、どこか惹かれているようなことを言っていたことであるしと。

そうして行った先で聞くのがヘンリーの結婚の噂だ。相手が誰かはわからない。でも"もやもや"を抱えるわけにもいかず、用事もあったため、確かめに行った。そうしたら城下の人の口から結婚相手がマリアであると知らされるという苦々しい結果になった。それでもと当人に会いに行くと、すべてが終わり失恋をしていた。

ヘンリーはマリアは俺に惹かれていたかもしれないみたいなこというが、全く違うことを手紙でも感じ取らされる。ヘンリーはいいやつだった。俺の父・パパスを失ったあの日の後悔を忘れることなく生きてきて、幼い頃とは違うまっすぐな男になっていた。

そう、マリアが虐げられていた時、真っ先に飛び出して助けに入ったのがヘンリーなのだ。マリアからすれば、あとからノコノコ出てきた男などよりも鮮明に印象に残っているはずだ。それに俺がマリアを好きだったとしても行動に出てないのだから失恋も当たり前だったのだと。そうしたほんの少しの後悔や失恋したんだという現実を受け止めつつ、たどり着いた教会の近くで、修道院で長く修行していたというある令嬢の話を聞くことになる。

そして出会う、清らかで澄み切った少女に

その時の心情として修道院というのはマリアの象徴でもあった。洗礼を受けたマリアは修道女になるかもと一度諦めにかかったというのがあった。マリアという名前だってそうだ、修道院で暮らすのにふさわしい名前だ。結果的にマリアはヘンリーと結ばれ、修道院で過ごした長さはさほどではないわけだが、修道院育ちの令嬢に対する興味がふとわく。

その後、たどり着いた町で運命的な出会いを果たす。犬を追いかけて現れた少女・フローラはどこかマリアを思い出させる清らかな少女だった。長い時間、その少女と見つめ合っていたように思う。その時、一目惚れしたと言えよう。

ここまでくるとフローラはマリアの穴埋め、失恋の痛手を慰めてもらうための存在かとなるかもしれないが、初恋の女性にどこか似ていると感じるというのもきっかけのひとつだと思う。
フローラを強く意識し、彼女のひとつひとつの言動を見ることで、マリアとは違う人物としてのフローラの美点が明らかになっていき、好意が積み重なっていく。

一歩も引く気はない後悔したくない

気になる女性が求婚者を募っているとなると、いきなりだろうが、出会ってから日が浅かろうが、黙って見ているわけにはいかない。無論、盾の話も聞いているが、フローラを取られたくないという感情が先走ったということだろう。屋敷へ行けばフローラは求婚者にこんな危険な真似をさせないでと父に言っている。優しい子だ。

求婚者の中には難易度の高さに怖気づいてしまう面々がいた。しかしめげることなく火山にはいって指輪をとってこようとするやつがいた。それがアンディ、フローラの幼馴染だという。

アンディの屋敷に立ち寄ったのだが、本人はいいとして母親がなかなかなことを言ってくる。幼いころからフローラのことが好きだから譲ってあげてほしいというような申し出だ。これもまた「知らない、そんなこと、知るか」と同時にフローラをとられたくないと気持ち燃え上がらせる一因となった。まるで火山のよう。結局、アンディは火山で大やけど、指輪はとれずということになった。それがわかるのが、火山から帰り、フローラに会おうとした時に看病をしていると聞かされた時だ。

こうして看病しているのだからフローラはアンディのことが好きなのかもしれないなどという予想もあるが、フローラは優しいと評判の娘だ、仮にアンディじゃなくても分け隔てなく看病したのではないかと思わせられる。きっと彼女は"慈愛に満ちた人"なのだろう。そして、俺が無事だと告げると「ほっ」と胸をなでおろす。それがどうしようもなく嬉しかった。

懐かしさを感じるビアンカと再会

その後、水の指輪をとりに行く道中でビアンカと再会した。
実は墓の前にいたビアンカに気づいた。けどこっちが見てもビアンカは気づかなかった。最初にこっちを認知してくれたのはビアンカの父である。そうして彼はあろうことかビアンカと一緒になってくれたらなんて言い出す。父親の思いはよくよく理解したが、それに応えることは出来なかった。

ビアンカについてはあまり恋愛対象として感じとることができないし、この時点ですでにフローラが好きだ、もっと好きになりたい、知りたいという思いのほうが強かった。これが例えばもっと名残惜しい別れをしていれば別だったかもしれないが、また会えるだろうという感覚の別れだったものだから、変わってないなあとか懐かしい感じだ。

勇気を出してフローラに求婚した

それで水の指輪をとった帰りだ。本来ならビアンカを村に届けたいところだったのだが、すぐにでもフローラに会いたいというのが先行してそのまますぐに向かってしまう。本来なら連れていってはいけなかったのだろう。でも結果的にそれでよかったというのがある。
フローラはビアンカを見て"はっきりさせてほしい"と言ってきたのだ。「すぐにでも君と結婚したい」と言いたいところだったが、一晩考える時間を与えられた。

フローラはすやすや眠っている。信じてくれているのかなと勝手に思ったりもしたが、結婚の意思についてはっきりさせるのはよいことだ。フローラもはっきりさせて欲しいと思ったのだろう。何があっても自分はフローラと結婚したいと思った。

初恋の時の後悔もあってはっきり好意を告げる、まごついて他の誰かにとられたくないというのが頭にあった。だから勇気を出してプロポーズをした。何度も確認するフローラの様子から、自分に好意を持ってくれていると確信した。あの時、初めて見つめ合った時から気持ちは同じだったのだと。

それがフローラに求婚した時の話。大願のためには「天空の盾」を何としても手に入れないといけないわけだが、それが第一の目的であるはずなのにこの時はフローラが頭の中を占めていたなと思う。フローラでないとあの失恋の傷みは癒えなかったよ、あの時出会ってよかった。

その後、旅立つ際にはアンディのところへ行った。本気でフローラが好きだったというのも知っていたので、ちゃんと挨拶したかったのだ。これもなんというか自信だったのかわからないが、フローラとはちゃんと両想いだという認識があったからだろう。
結婚後、同行するフローラ、自分のことを知ってほしいと話しかけてくださいね、と言うのだ。「やはりこの子だった!」と嬉しくなったのであった。これから大変だろうけど、この子となら一緒に乗り越えられそうだ。
<了>

フローラに惚れた場合、悩みは発生しない

なんとなしに他の方の感想やらレビューやらを読んだことがありまして、これはビアンカか父の遺言を優先するかという葛藤の物語だという認識があると知りました。
父の遺志を達成するには「天空の盾」が必要です。それがずっと頭の中にあるのならば、ビアンカに結婚を申し込むことはそれに反することになります。自分がもしビアンカと結婚したいとなっていたら、おそらくそれに葛藤するはずだったんだろうなと思いました。しかし、フローラに惚れてしまったから、何の葛藤もなくフローラに結婚を申し込むことになった。あとは受け入れてくれるか、振られるかだったということですね。

どちらにせよ、こうまで物語に没入できる『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』恐るべしというところか。

本当にここまで読んでいただきありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!

流-ながる-
いただきましたサポートは、大切に資料費などに使わせていただきます。

この記事が参加している募集