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SMARTの法則
目標を設定するときに注意しなければならないポイントをまとめたものがSMART(スマート)の法則です。
最初の2つ"S"と"M"は関連性が強いのでまとめて説明します。
SMARTの"S"=Specific(具体的な)
SMARTの"M"=Measurable(計測可能な)
目標は「具体的」で「計測可能な」ものでなければなりません。
具体的でない例:「スタイルが良くなる」
これでは実際にどうなったらいいのかわかりません。「スタイルが良い」という判断基準に曖昧さがあり、具体性に欠けています。
「体重を5㎏落とす」とか「ウェストのサイズを5㎝ダウン」など、具体的に表現しなおしましょう。
目標は、どんな指標で、どれだけ変化させるのか、具体的で数値に基づいた目標にしましょう。
そうしなければ、目標に向かって何をすればいいのかはっきりしませんし、達成したかどうか、達成に近づいているのか停滞しているのか、判断することができません。
「測定できるものは改善できる」という言葉があります。
裏を返せば具体的な数値で測定できないものは改善が難しい、ということです。
目標を立てるときにはまず、具体的で計測可能な目標になっているか、確認してみましょう。
SMARTの"A"=Achievable(達成可能な)
具体的で計測可能な目標であっても、現実的に到達不可能な目標であったら意味がありません。
具体的に数値で「1週間で10㎏痩せる」と掲げてみたところで、健康的にその状態をキープすることを考えたら現実的とは言えないでしょう。
少し頑張れば手が届きそうなぐらいの目標がちょうどいいかもしれません。
SMARTの"R"=Relevant(関連性のある)
その目標が、より上位の目標とどのような関連性があるのか、言い換えればその目標を達成することにどんな意味合いがあるのか、それが明確でないといけません。
組織内での目標設定であれば、個人の目標と上司の目標、所属部署全体の目標に関連性がなければいけませんし、個人事業主やフリーランスの場合は、自分のミッション・ビジョン・夢・価値観などとの関連性がはっきりしている目標でなければ達成に向けてのモチベーションを保つことが難しくなるでしょう。
SMARTの"T"=Time-bound(期限付きの)
「いつでもいいから年収1,000万円稼ぐ」という目標は達成されると思いますか?
いつでもいい=いつかやる=今はまだやらない、つまり、やらない、と言っているのであって、達成されることはないでしょう。
つまり、期限のない目標は達成するつもりがない、妄想といってもいいぐらいです。
1年後に達成する目標を決めたら、半年、3か月、1か月、今週、今日、と逆算して途中の中間目標や日々のタスクに落とし込みましょう。
ゴールと現在地をつないで、今日、いまやるべきいちばん大事なことに集中して取り組むことで目標に近づくことができます。
特に個人事業主・フリーランスは目標に向けて行動できるのは自分だけです。時間のリソースが限られているので、期限を意識して、効率よく取り組むことが大切です。
そのためには、目標に対してインパクトのある指標に集中して取り組むことが重要になります。
このような発想もすべて期限があるからこそ生まれてきます。
「達成可能」かどうか、不安になる気持ちはわかりますが、いったん仮説として期限を設定して、実際に取り組みながら検証し、必要なら計画を修正しましょう。
そのように取り組むことで、だんだんと目標設定の精度も良くなってくるはずです。
期限を決めずにすべて成り行きでやっていたら、それは「いつか達成する目標」という名の妄想と化してしまうでしょう。