石徹白Life1315日目【報告 第30回 石徹白-白山道清掃登山ボランティア】2021(令和3)年7月25日(日)
これまで何十年、何百年と続いてきた石徹白の「白山道刈」に端を発する清掃登山ボランティアに家族4人で参加しました。
(私は重量物荷下ろしのためA班、妻と子ども2人は小学校や保育園の児童園児と保護者と一緒にB班で大杉までの階段などを担当)
コロナ禍の影響は地域の行事や伝統を継承していくにあたって、待ったなしの状況に拍車をかけています。
今年は地元住民のみでの開催となりました。
外部からの参加者はいないため、通常とは違って各自が自家用車で移動します。白山中居神社から大杉林道を7km辿った奥にある大杉駐車場で8時30分にA班(14名)の集合受付。
ここで恒例のオリジナルバンダナをいただきました。
毎年、色違いで、回数や実施年が印刷されているので、
コレクションができます。
石徹白の子どもが描いたイラストを基調に、
中央には北極星と白山と太陽があしらわれているデザインです。
昨年が雨天中止だったこともあり、
なんと色違いで2枚もいただけました。
赤と緑のバンダナを参加者は身につけて出発します。
駐車場から約10分~20分で石段を420段ほど登りましたら、石徹白大杉とご対面です。
樹齢1800年と言われる巨樹の存在感。
ここで四季の変化や行き交う人々を見守り続けている姿に
毎回、手を合わせます。
記念撮影後は、石徹白大杉を出発して、しばらく尾根伝いに登っていきます。
私は熊清水を補給し、冷たい水で元気をいただいてから出発。
途中の難所「おたけり坂」と呼ばれる急登には9時50分頃に到着。
「雨宿りの岩屋」を通過して、
尾根道を進むと、登山口から3kmの看板があり、
間もなく神鳩避難小屋です。
10時25分頃に到着しました。
ここでは、簡易トイレの除菌清掃、小屋の不用品(登山者のゴミは各自が森帰りが基本。小屋の備品で不要になったもの)などを集めて降ろす段取りをしました。大きなゴミ袋を手にして数人は先に下山開始。
その他の先発隊は銚子ヶ峰(郡上市最高峰 1810m)へむかいました。
私達は、残ったゴミなどの荷造りをしてから、先発隊を迎えに後を追います。近くにある神鳩社にお参りして、出発。
黒雲がたなびき、雨もパラリと降ってきましたので、雨宿りをするところもほぼ無い稜線上は危険も伴います。
母御石あたりで、少し晴れ間が出てきて石徹白地区の全景も良く見えました。
石徹白川の登山道は「道刈」の伝統を受け継いだ地域住民が三の峰まで炎天下の中で草刈りを担っています。熱中症や日焼けもあるなかで、本当にたいへんなことです。ありがとうございます。
銚子ヶ峰の手前で先発隊と合流、12時40分ごろ頂上から私達も引き返して、避難小屋に残した物(ゴミ袋、ポリタンク、ガスの五徳)などを背負子を使って下山しました。
この背負子は学生時代に木曾の御嶽山で山小屋アルバイトをしていた時に、番頭だった方が大工さんで頼んで創ってもらったものです。
ケガをしたおばあちゃん(70kg)を背負った時には、さすがに動きが鈍くなりましたが、リュックと違って高いところに荷重がかかったり、紐でとめられるなど昔ながらの知恵が効いています。
今回はガスの五徳が背中に刺さってくるような感じで痛くて、
ちょっと残念なパッキングを反省しました。
15時05分、大杉駐車場に帰還。
皆さんに迎えていただきました。
道刈の伝統的な【精神性】を受け継ぐ「石徹白-白山道清掃登山ボランティア」、今年も無事に終了しました。
石徹白大杉および、石段など、がめちゃくちゃ綺麗になっていて気持ち良かったです。
皆様、暑い中おつかれさまでした!
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石徹白地区 公式ホームページ http://itoshiro.net/
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