いとしろホッと情報【新聞記事:絵馬師に初めての弟子、技術継承2021年12月5日】
石徹白地区に移住されて絵馬資料館を運営されている絵馬師の岩田さんとお弟子の日置さんのことが記事になりました!
引用ここから====
郡上市白鳥町石徹白の絵馬師、岩田義一さん(77)に初めての弟子ができた。さまざまな願いを託す絵馬の歴史は、奈良時代以前までさかのぼるが、手描きで作れる専門家は全国でも数少ない。岩田さんは「自分が持つ技術を伝えることで、日本独自の文化を守りたい」と語る。
標高七〇〇メートル。福井県境の石徹白集落を見渡す工房で、日置麻美さん(38)=白鳥町干田野=は師匠と向かい合った。絵馬の複写にペンを走らせ、線の描き方を何度も確認する。ストーブをたいた部屋で、ずらりと並んだ岩田さんの作品が師弟を見守っていた。
富山県出身の日置さんは子どものころから絵を学び、短大ではイラストレーターを目指した。就職して事務職に就いてからも、絵が忘れられなかった。結婚を機に移住した白鳥町で岩田さんの存在を知り、今年七月に弟子入りした。
「岩田さんの絵馬を見たとき“かっこいい”と思った。原色を使った絵は命があり、人を元気にする力を感じさせる」と日置さん。月に二、三回は石徹白に通い、パソコンを通したリモート指導も受けている。
岩田さんは「まだ始めたばかりだが、絵のセンスがあって筆遣いもうまい」と評価し、弟子の成長を期待する。「絵は見て覚える」が信条で、細かい口出しは一切しない。日置さんは「絵馬独特のスタイルがあって難しいが、描くのはとても楽しい」と話す。
名古屋出身の岩田さんはもともと、子ども向け玩具のデザインを手がけていた。絵馬を始めたのは一九九二年、伊勢神宮の絵馬師だった故・安田識人さんと出会ったのがきっかけ。安田さんに絵馬の基本から教えてもらい、各地で個展を開くプロの絵馬師に転身した。現在は「夢楽童」を経営し、神社や寺に奉納する絵馬の注文を受けている。
岩田さんによると、昔は全国に絵馬師がいて、商売繁盛や家内安全、病気治癒などを祈る絵馬を描いていた。このため、どの神社にも古い絵馬が残されていたが、太平洋戦争が終わると状況が一変。連合国軍総司令部(GHQ)に配慮して戦勝祈願の絵馬が撤去され、他の絵馬も多くが捨てられてしまった。参拝者が願い事を書き込む印刷の絵馬が出回る中、手描きは珍しくなっている。
岩田さんは「長く受け継がれてきた絵馬を何とか残していきたい。PRの仕方次第では、海外でも美術品として注目されると思う。日置さんのような若い人の感性で、絵馬の魅力を高めてほしい」と願う。日置さんは「シンプルな絵柄は洋風の家にも合うはず」と話し、絵馬師として生きる将来を夢見ている。
岩田さんの作品は現在、白鳥町長滝の白山文化博物館で開かれている「悪疫退散大絵馬展」で公開中。会場の一角には、日置さんの作品も展示されている。絵馬展は来年一月十日まで。(中山道雄)
中日新聞の記事より引用ここまで====
全文はリンク先からお早目にご覧ください。
https://www.chunichi.co.jp/article/377877?fbclid=IwAR3Ecq22icxXfkXs5SqWA0HN_K2hoqUpu6BUukXjgIxl_QkTSVaoQz_ZiK0
作品は現在開催中の「いとしろマルシェ2021」でもご覧いただいたり、ご購入いただけます。
https://www.facebook.com/events/707761533537652
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動画)2018年の開館式典
その1) https://youtu.be/nxho-2RLNs8
その2) https://youtu.be/KTitJyqaH5Y
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絵馬資料館(夢楽堂絵馬)
〒501ー5231
岐阜県郡上市白鳥町石徹白68-9-2
絵馬師:岩田義一 090-7918-3283
石徹白地区 公式ホームページ http://itoshiro.net/
いとしろアウトドアビレッジ http://outdoor.itoshiro.net/
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