自分なりのどん底に落ちてみて。
パニック障害やそれに連なるように、様々な病気や二次的な体調を経験して、私は健康的な時よりも少し人間的に強くなった。病気は急激な落ち込みがあるが、乗り越えると強くなる。
パニック障害になってから平衡感覚や自律神経・体の様々な異変を感じながら経験してきて、色々と悩んだり悔しい思いをしてきた。だがそれを今乗り越えつつある。
この乗り越えれたきっかけは、食事による健康管理だけではない。精神疾患を引き起こす脳の誤作動の元になる、考え方や物事の捉え方を繰り返し自分に言い聞かしてきたことが功を奏した。
私は常に尊敬するタモリさんの言葉を自分に言い聞かせながら今までを過ごしてきた。タモリさんの言葉の中で「人に期待しない」「やる気のある奴は去れ」「自分はとてもくだらない生き物」などの言葉を言い聞かせた。
自分は大したことあるというおごりと、やる気を振りかざしても視野が狭くなって疲れてしまうなど、脱力して息長く楽しめるように生きていけることを教えてもらった。
そして自分はどんな特徴があるのかを振り返ることで、どんな生き方をしている時が力を発揮することが出来ていたかを確認することができた。これらを繰り返しながら無駄な考えを手放していった。
そして今は、無駄なことに対して心が動き出しそうなことが減っていった。だが心がブレそうになる時があるが、生まれから病気になるまでに築いた考え方は簡単に抜けない。
抜けないが、このこびり付いたものは否定せずにこんな考え方をしていたのかと客観的に味わって楽しんでいこうと思う。笑い飛ばせる時がくるのを今は楽しみにしている。
この境地に達していることに、病気を通して成長出来ていると感じる。この病気があるから、怖いと思うことも少なくなってきた。回復してきた今だから感じるのは、思い切って挑戦して楽しんで生きていこうと思う。