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長距離を始め、勝負できるようになったきっかけ

そう、あれは、小学生のころだった。

私の通っていた小学校では、当時は、毎日授業の前には、「朝マラソン」があった。低学年特に、1年生のことの事は、よく覚えていない。気がついたら、ハマっていた。

それなりに走れたのだ。感覚的には、特別なことをしなくても、それなりに走れた。いやいや、誰でも人間の基本動作なので、難しいことはない。

校内マラソン大会

しかも、12月には『校内マラソン大会』が開催される。

1年生の時、そこで、なんと!8位に。

「おや?やればできる??」

と勘違いをしたようである。これはいけると、確信を得た出来事である。もっとも、球技が苦手だったこともあり、同級生に太刀打ちするには、これしかないと思ったのだろう。しかも、嫌われがちな「マラソン(たしか、1キロくらいだったはず)」。競争相手が少なければ有利と、今になって思えば、いい選択だった。

そして、ある意味で強制される「朝マラソン」に楽しさがプラスされてきた。やればやっただけ、成果が目に見えてわかり、楽しくなってきたのである。そりゃそうですね。球技が出来なくても、悲観することはないのですから。

水泳も授業も同じような感じでしたね。こちらも。やったらやっただけ、成果がでました。一切スイミングスクールに通うことなく、授業と夏休みだけで、最終的には、100mのクロールと平泳ぎ、25mノンブレスクロールを泳げるようになりました。

さて、話を戻しましょう。

2年生では、靴の大切さに気がつきます。このころは、まだまたマジックテープの靴でした。靴紐が結べなかったのです。すると、スタート時にマジックテープが剥がれ、両足とも脱げて転倒までしてしまいました。

マジか!!

さすがに、その場で履く勇気はなかったので、そのまま走りました。

おまえは、アベベか?!

と突っ込んでくださいね(笑)

この時のことは、よく覚えていまして、最下位から、まさにごぼう抜いを経験。後にも先にも、この時追い抜いた人数は最多の50人程(男子のみ)。

追い上げも及ばず、4位。見えていたのに。あと一歩であることと同時に、準備と靴の大切さを知る。あれは、悔しかった…。

練習(朝マラソン)に熱が入る

人は、本気を出すとどうにかなるものである。それは、子供(小学生)でも関係ない。むしろ、あの時の方がその度合いが強い?とさえ思う。

そして、いろいろなことを試す。とにかく前に出たいから、後先考えず、前半からダッシュ。その逆に、後半に力を残し、前半はだらだら…。でもやっぱり、そのどちらも、ダメですね。疲れるというか、力が発揮できないのである。当たり前ですが、小学生ですからね。

校庭には、クロカンコースのように、小さい山がありました。ここを走るたびに、下りは怖い。登りの方が走りやすいと、いまにして思えば、感じていたように思います。

でもでも、楽しかったですね。多くは考えず、とにかくやってみることに。しかも、それはちゃんとリターンとして自分にあったと思います。そして、いつしか、誰にも負けなくなっていました…。

親善運動会

これは、町内及び近隣の小学校の6年生が集まって行われる、合同運動会がありました。この大会における、学校の熱量は、相当なもので、まさに学校対抗行事。もちろん全員参加ですが、一部の種目は選抜でした。私は1500メートルにエントリーをしました。もちろん、やる気満々です。当然、練習にも熱が入ります。

そこで、やってしまった

オーバーワークです。気持ちの入りすぎによる、無理な練習のしすぎで、

膝に水が溜まる

という症状に見舞われてしまったのです。これは、本当に痛かった。何しろ、膝を曲げることができなかったのですから。日常生活もままならない日が数日続きました。当然、練習も見学です。これも、本当に悔しかったですね。というよりも、不安だったです。でも、この不安は、とりこし苦労であることが後ほどわかります。

休養の重要性

どのくらい、休んだかはよく覚えていませんが、どうに練習に参加でき、運動会も無事に参加できました。復帰してからは、以前よりも、動きや気持ちが軽かったような覚えがあります。それはそれでよかったのか?と。

運動会自体の結果は4位でしたが、それなりにパフォーマンスは発揮できたと思っています。でもやっぱり悔しかったですね。これもあと一歩のところまで、追い詰めたのですが、叶わず。これが、今後、競技を続けたきっかけと言えるでしょう。

悔しさからくる、もっともっと。

おそらく、ある程度のスポーツ競技を続けている方々のほとんどの心境は、これに尽きるのではないかと思うのです。モチベーションとは、この継続であると思います。私は、大学3年でその思いは消えうせてしまいました。それは、あることがきっかけです。その話は、後々お話させていただきます。


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