僕がよく読むけんすうさんの記事で、この本がよく引用されていて、ずっと気になっていたと、Kindle Unlimitedで読めるというのが発覚したのが引き金になり、この本に手を伸ばすことになった。(電子書籍なので厳密には指を伸ばすことになったと言うべきか)
この本は『夢を叶えるゾウ』の著者としても有名な水野敬也さんが書かれた恋愛に関する本で、モテない男がどうすればトムクルーズになれるか(理想の女性を落とせるようなモテる男になれるか)を書いた本である。
中学高校を男子校で過ごし、モテない男として過ごした著者が、モテたい一心で研究に研究を重ねて編み出した理論がたくさん書かれている。
その口調が斬新で面白く、僕は声を出して笑いながら読んでしまうほど好きで、夢を叶えるゾウのガネーシャを思い出す口調も相まって、どこか親しみやすさも感じながら読み進めることができた。
読者のターゲットを「モテない男」に設定し、その上で読者を「お前」呼ばわりしている。さらにキャラ設定とが抜群にマッチしていて、この本の魅力を存分に引き出している。文章を書く人間としてこの文章設計はとても参考になった。
本というのは読んで、「ほう、ほう」とうなづいているだけでは意味がない。趣味としての読書だとしても、何かの向上を目的とした読書だとしても同じだ。
その本を読んでなにか実行に移すのが大事だ。もちろん、それだけが全てではない。知ること自体に大きな価値はある。
ただ、その本を読んで「自分はどう思ったのか」という意見を持つことはとても大事なことである。読んだ本に賛同するのか、それとも違う意見を持つのか。何か一つでもいい。一つでもあれば大きな収穫だ。
ということで、この本を読んで一つ自分が思う意見を書いていきたい。
社会で生きていく以上、人との関わりを絶って生きていくのは難しい。人間が1人で生きていくことができるのであれば、とっくに僕らの祖先はそうしていただろう。
上記の記事で、サッカー選手として活躍していくのに「社会性」が必要だと僕がドイツでサッカーする中で感じていることを書いた。
社会性とは人との関わり方であり、コミュニケーションであるのだが、根本的には「いかに人を惚れさせるか」である。『LOVE理論』には主に男性が女性を惚れさせるにはどうすればいいかが書かれていたが、性別に関わらず共通する大事なことも書かれていた。
たしかに犬や猫は言語を離さないのに関わらず人間とコミュニケーションをとり、人を虜にする。彼らから学べることはたしかにたくさんありそうだ。
これに関する著者の分析を以下、要約すると
著者のキャラ設定もあり、ふざけた文章での記述ではあったが、意外と本質を掴んでいる。
僕も初めはドイツ語が話せない中でドイツ人と仲良くならないといけない状況を経験し、外国人と仲良くなりコミュニケーションをとる上では、こうした犬や猫の習性はとても参考になるのは間違いないと感じる。
最後に、僕がこの本で好きだった、参考になった文章をいくつか紹介して終わりにする。
ではまた。