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新卒入社早々5月病を患った僕が「勝ち」にこだわり続け2年目で全社MVPを取った話

2022年4月で社会人3年目を迎えました。入社から現在までの激動の2年間で自分の身に起きた様々な変化やチームとして「勝ち」にこだわり続けた結果、とんでもない「運」まで手繰り寄せ、その中で学んだことを書きたいと思います。

自己紹介

2020年3月に東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科を卒業。世界的に新型コロナウイルスが大流行する中、緊急事態宣言と共にアトラエという会社に入社しました。

小学校から高校まではサッカー、大学ではラグビー部のマネージャーとスポーツに熱中しあまり勉強せずに、ビジネスの世界に飛び込んでしまいました。その世界はまさに”厳しい世界”で、僕にとっては想像を絶する地獄でした。(きちんと勉強もしている体育会系の方、悪いイメージをつけてしまいすみませんw)

決して華々しいとは言えない社会人デビューから2年。最近少しだけ、本当に少しだけアトラエに貢献できたんじゃないかな?と思えたことがあったので、ここから更に成長するためにこれまでを振り返ろうと思います。

1年目

2020年4月1日、新型コロナウイルスの影響で自宅からZoomで入社式に参加しました。今と同じ成功報酬型求人メディア「Green」のSalesに配属され、ここから一気に荒波に揉まれます。

まず、コロナ禍という全人類が初めて経験する未曽有の事態において、たまに出社しても数名の先輩しかいないスッカスカのオフィスで、テレアポ三昧(誰も出てくれない)の毎日が始まりました。

誰も外にでていないのですから、オフィスの固定電話に出てくれる人がいるはずもありません。今振り返ればもっと他の事ができたのでは?と思いますが、当時の僕は何も考えることができませんでした。

入社当時のオフィスの様子(突然の事態でいつもより格段に散らかっていました)

更に悪循環を生み出したのは自分に対する間違った「期待」です。普通に考えれば入社間もない若手社員がいきなり活躍なんてできるわけがないのですが、なぜかすぐに手応えを感じ成果を残せると思ってしまっていました。

そんな勘違いをしながら毎日毎日成果がでない日を過ごし、自分への「期待」もどんどんなくなり遂に考えることをやめた自分はある日先輩にこう言いました。「自分、、、5月病になりました。」ハイ、最低ですねw

体育会だったら何周グラウンドを走らされたことか、、いつの間にかなりたくないと思っていた、かっこ悪い言い訳ばかりをし、全てを他人のせいにするダサい大人になっている自分がそこにいました。

そんな時、ビックイベントが起きます。そう、その名もバースデーディナーですw(アトラエでは社長+誕生月のメンバーで毎年素敵なディナーに行っています!)

こんななんとも素敵で愛らしいイベントで、新居社長と岡CTOからの愛のムチによってコテンパンにされました。「お前は何をしにアトラエに来たんだ?」「覚悟を決めて来たんじゃないの?」等々お寿司屋さんの大将も苦笑いするくらいの叱咤激励を頂きました。

同じ頃、Greenの事業責任者である森田さんからもこう言われました。「会社が嫌なら辞めろ。辞めないなら一旦全部諦めろ。」バースデーディナーに続き、ここでも愛のムチを受けた僕の中でモヤモヤしていたものが少しだけ晴れてきました。

思い返せばサッカーをやっていたときもラグビー部のマネージャーになったときも常に最初から何かができたわけではありません。不器用なりに1つずつ積み上げることで出来ることが徐々に増えていきました。

「全てを諦める」それはどん底にいた自分に残された最後の手段だったかもしれません。今すぐ活躍すること、自分の思い通りに物事が進むこと、そういった全てを諦め「今出来ることを少しずつ積み上げて成長していこう」と覚悟を決めました。

(出典:SLAM DUNK 井上雄彦)

2年目

覚悟が決まり、やっと前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになった矢先、同じチームの先輩の異動が決まりました(その先輩は一個上の代で新人賞を受賞している方です)。

異動と同時に新卒入社のメンバーが配属されたため人数こそ4人のままでしたが衝撃でした。最悪の状態だった自分を見捨てずに優しく何度でも手を差し伸べてくれた先輩の異動は想像以上に大打撃で、自分自身が試されているなと感じたのを覚えています。

そして半年後、入社時から一緒にいた先輩の異動まで発表されました。1人目の先輩と同じく、最悪だった僕を見捨てずに導いてくれた先輩の1人であり、そういった先輩方が抜けていくことに不安がなかったと言えば嘘になります。今回はチームの人数も減りました。

ただでさえ手が回りきっていない中で、求められる成果は上がり、1年前までくすぶっていた僕が、中核メンバーとしてチームを引っ張らざるを得ない状況になりましたが、それでも心が折れなかったのは1年目の時に嫌というほど落ちるところまで落ちた経験があったからだと思います。

もうあの時より地獄はない、ないものねだりはせず今できることの中で最強の戦い方を探し続けるしかないと思っていました。会社、事業、チームが成長するためには自分自身が変わらなければならないと、なりふり構わず「チームが勝つために必要なことだけを見つけてそこに向かう」ことを意識するようにしました。

(出典:アイシールド21 村田雄介、 稲垣 理一郎)

​​これまでは、今の自分にできることを精一杯やっていただけで、自分の能力を超えた部分ややったことのない仕事が目の前にあっても、無意識にできない理由を見つけ逃げていました。しかし、中核メンバーとなり、チームを引っ張る立場になったことで、必死に知恵を絞り、できる方法だけを考えられるようになりました。

大抵のことは「できる」からやるのではなく「やるしかない」からできるようになる、そう思えるようになったことで、インプットにも貪欲になり、それを活かしてチームに少しでも貢献できるならと何にでも挑戦してきました。

もちろん、結果が伴わなかったりミスが増えたりもしましたが、自分が恥をかくことや失敗することはどうでもよくなりました。その頃から、僕が責任を持つべきは、僕自身の成果や周りからの評価ではなく、チームの成果であり新たな領域への挑戦だと考えられるようになったのです。

これまでGreenを創り上げてきた先輩方からのバトンを、絶対に次に繋げるという強い意思を持てたことで、視野が広がりマインドも大きく変わったと実感しています。

Best Team Awardを取るまで

ここまでは、僕個人の考え方の変化について記載しましたが、ここからは、社員総会で「Best Team Award」を受賞した僕たちが、チームとしてどのように取り組んできたかを書きたいと思います。

前提情報として、今のGreen Salesチームは3人で、平均年齢25歳、平均正社員歴は0.8年と、ピッチピチの若手で構成されたチームです。

経験豊富な先輩メンバーが次々と活躍の場を移す中で、「チーム」と名乗るには少なすぎる3人で、チームを1から創ることになりました。この半年間で、とにかく挑戦を繰り返してきたのですが、そんな僕たちが特に大事にしていたポイントを2つお伝えしたいと思います。

①「勝ち」を定義する

世の中にはいろんなチームがあると思います。そんな中で、僕たちの考える「勝ち」とは何なのかを全員で話し合いました。Green Salesチームでは、個々人に課せられるノルマはなく、チーム全員で月ごとの目標金額を目指します。その目標を達成することが「勝ち」。紛れもなく毎月定めた金額を積み上げることこそがこのチームの「勝ち」でした。

では、なぜそんな当たり前のことを改めて全員で定義したのか。

それは全員で決めることが重要だと考えたからです。チーム全員で時間を共にし覚悟を決めることで、その「勝ち」を実現するためなら全員で知恵を絞り、出来ること全てを出し惜しみせずに出し切ることを誓い合う場としたかったからです。

少々大げさに感じるかもしれませんが、期せずして集まった個がチームとして前に進むためには改めて自分たちの責任を認識することが、今振り返っても非常に重要だったと思います。

また、この「勝ち」は、チーム・事業・会社の状況によって常に変化していくため、一度話し合ったら終わりではなく、何度も何度も事ある毎に「勝ち」について考え認識を重ねていくことを意識していました。

②「勝ち」にこだわる

全員で定義した「勝ち」に、とにかくこだわりました。毎月毎月0から始まる戦いに対し、「絶対に勝つ」「勝った上で反省して次の月を迎えよう」とスポーツさながらに常に声を掛け合っていました。

今のままで勝てそうなのか、負けそうならば何か事前にできることはないかと常に全員でチームの状況を把握し、ベストな動きができるよう意識していました。

全員がチームとしての「勝ち」にこだわっていると、個々人の役割だけに囚われることなく、広い視野で自分が何をすべきかを考えられるようになります。自分の働きによってチームを勝たせるという思考になるので、一人ひとりが「自分の成長=チームの勝ちへの貢献」だと、自分とチームを重ねられたことが成果を最大化させた要因だと思っています。

アトラエの表彰において個人単位ではなくチーム単位でもらえる唯一の賞が、「Best Team Award」なのですが、Green Salesチームが最後に受賞したのは何年も前だそうです。そのため、社員総会の表彰式でスクリーンに僕たちの名前が表示されたときは本当に嬉しかったです。

振り返って文章にすると順調にチームとして成長しているかのようにも思えますが、当時は不安と焦りでいっぱいでした。今となっては、必要以上に心配性になっていただけだと思えますが、「今月は勝てないんじゃないか」と何度も何度も思いました。

それでも自分だけの成果や成長ではなく「チームで勝とう」「全員でアトラエを盛り上げよう」と主語が「全員で」や「みんなで」となり、一個人を飛び越えてお互いがお互いをカバーし合いながら走り続けられた結果が「Best Team Award」の受賞につながり本当に嬉しく感無量でした。

(出典:SLAM DUNK 井上雄彦)

まさかのMVP?!

社員総会の最後に人生で最も衝撃的な出来事がありました。「Best Team Award」の表彰も終わり、席に戻った時には全ての力が抜けていくような気がしました。

月並みですが、「頑張ってよかった」と心から思ったのと同時に次はチームだけでなく、個人としても表彰してもらえるように頑張ろう!と決意を新たにした矢先、MVP発表のスライドに僕の顔が写っていました。予想もしない出来事に頭の中は真っ白。

”MVP”それは、アトラエ全社員のなかで、この半年アトラエの発展と成長に最も貢献した人に贈られるものです。歴代の受賞者は錚々たる顔ぶれですし、今このタイミングでまさか自分が取れるとは思ってもいませんでした。

全てを諦め覚悟を決めた1年目の後半から、少しずつ積み上げてきたものが、2年目に徐々に花開き、次第に責任感も大きくなったのだと思います。覚悟や責任という言葉は、口で言うのは簡単ですが、実際は中々難しいものです。

覚悟や責任を持って仕事に取り組む場合と、そうでない場合は、圧倒的に成長スピードと視野の広さに違いが出ると思っています。そういった意味では半ば強制的に腹を括り、自分にとってのチャレンジに夢中になれる環境に身を置けたことは「運」がよかったのだと思います。

ここにきて、誰にもコントロールできない、頑張っても変えられない「運」の話かよ!と思われるかもしれませんが、自分にとってのチャレンジに夢中に取り組み続け、結果を出すために走り続けられたことも「運」が味方をしていると思いますし、一緒に働いているメンバーに恵まれていることも「運」が寄与していると思います。

だからといって「運」を起点にしてしまったり目先の結果ばかりを求めてしまうと「こんなに頑張っているのになんで?」と1年目の自分のように負のループに入ってしまいます。

腹を括り、自分自身がワクワクするチャレンジを探しながら己に勝ち続けることを意識することで、自分にもチームにも責任を持てたことで今回MVPを頂けるほどの「運」を手繰り寄せられたのかなと思います。

これから

このように怖いくらい良い状態で社会人3年目を迎えられましたが、全ては、ここからよりたくさんの仲間とより高いパフォーマンスを発揮するためのきっかけに過ぎないと思っています。

表彰されたからといって急に仕事が出来るようになるわけでもなく、何かが大きく変わることはありません。より一層高いレベルでの成長や貢献を求められるようになる中で、地に足をつけ少しずつ少しずつ自分の貢献幅を広げていきたいと思います。

今いる場所を人生のピークにすることなく、アトラエのVisionである「世界中の人々を魅了する」を果たすために常にチャレンジャーとして頑張りたいと思います!



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