自分を理解し、相手を理解することの重要性
今回は、自分を知るためにグッドな本『あなたの知らないあなたの強み』を紹介します。
著者の古野さんが独自に編み出した、FFS理論を元に個人の性格(特性)を導き出します。
実際に、このFFS理論は大企業の、ソニーやライン、ホンダなどにも採用されています。
冒頭では簡単に診断できる短い質問も用意されているので気になる方は是非購入してみてください。
本書の表紙を見ればわかるのですが、アニメ『宇宙兄弟』の登場人物を例にして、仕上げた一冊になっています。
今回は、日本人に一番多いとされる特性(因子)を少しだけ紹介します。
なぜ自分を理解し相手を理解することが重要なのか?
本書では、大きく分けて5つの因子があることを前提に話が進みます。
凝縮性
受容性(日本人に多い)
弁別性
拡散性
保全性(日本人に多い)
人はこれらの因子の上位3つを基準として、それぞれの性格を判断します。
そして、これら5つの因子は、どれが良くてどれがダメということではありません。
それぞれに個性があり、もちろん人の持つ因子によって相性が合う合わないがあるのでそのことを、お互いに理解し合うことで気まずい空気や、ギクシャクした人間関係を払拭できます。
そして、このFFS理論を取り入れた企業では、診断結果を元に、チーム編成などを行い、より効率よく日々の仕事をこなしています。
著者の古野さんは、FFS理論を理解することで、自分を知り、相手を知れば無駄な人間関係に悩む必要はないと言っています。
日本人に最も多い受容性と保全性
なんとなく「そうだろうな」と思いますが、日本人の半分以上が受容性と保全性が高い特徴がみられます。
これは、単に保守的という意味ではなく、受容性が高い人は相手を喜ばせることに生きがいを感じたり、面倒見が良かったり、人の話を否定することなく聞ける傾聴力があったりします。
保全性は、現状維持を好む傾向があり、物事を慎重に一つ一つ進めていきます。しかし、現在行っていることと、過去の成功体験などが体系的にリンクしたときの成長スピードは、とても早いようです。
著者の古野さんは、まさに『おもてなし』とは日本人が一番得意とする分野だと言っています。
ちなみに欧米人に多くみられる因子は凝縮性と拡散性のようです。
凝縮性と拡散性の細かい説明は割合しますが、例えば日本人だけの会議では、空気を読んだり、あうんの呼吸というものがあります。
しかし、欧米ではしっかり発言しないと相手に気持ちを伝えることはできません。
人それぞれの違いを理解し一つ上のコミュニケーション
このように、日本人と欧米人は個性に違いがあります。
もちろん日本人の中にも欧米人よりの個性を持っている人も存在します。
個性が違うということを、理解せずにコミュニケーションを取っていると、理解し合えないことがあるのは当然です。
このような非生産的なコミュニケーションの取り方を、FFS理論を駆使して改善して一つ上のコミュニケーションを取るようにしましょう。
最後に
自分自身を知ることは非常に重要です。
何をしているときが幸せなのか?
何をされると怒るのか?
感動するのか?
などありますが、まず本書で自分を知りましょう!
過去に読んだ本で、ファーストリテイリング創業者の柳井さんも自分のことを自分が一番理解していると言っていました。
そして本書の著者の古野さんも同じように言っています。
興味のある方は是非一度読んでみてください。
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