タイ&ラオスで食って飲んで寝る日々 ①出発
今年の夏もまた、海外で過ごそうと思っていた。
スカイスキャナーで何度も往復航空券を調べ、最終的に10万4千円のチケットを手配。(荷物預け、座席指定など含む)
お盆を挟むので結構高額だ。。
行き先はバンコク。ここ以外に選択肢は無かった。
3ヶ月前にベトナムに行ったが、お腹を壊したり、旅中に仕事が忙しくなったりで、なかなか大変だった。
そのこともあり、次の行き先はタイしかありえないと思ったのかもしれない。タイは裏切らないと思うのだ。
私はタイが好きだ。
決定的な理由は特に無い。現地のゆったりとした雰囲気や、とにかくうまいタイ料理、ある程度発展しているので安心して旅ができる点など、トータルでタイは素晴らしい旅先なのである。
初めてタイに行った時、スワンナプーム空港から街中に向かう鉄道を降りた瞬間、タイの柔らかい空気に包まれ、肩の力がフッと抜けた。その瞬間から今日の今まで、ずっとタイが好きである。
極端な言い方かもしれないが、もう、生まれつきタイが好きなんじゃないかと思えてくるほどだ。
普通に生活していると、1ヶ月に1回ほどのペースで「あータイに行きたい!!」という衝動に駆られる。それが何度か積み重なってくると、なんか体によくない気がする。可能な限りタイに行くしかないのだ。
とはいえ何度もタイに行っているのかと言えば、そんなことも無く、過去2回行っただけだ。
最初はバンコク周辺、次はチェンマイに行った。
今回は9泊もあるのだが、どのエリアに行こうか。
私は北部の落ち着いた雰囲気が好きなので、どこかいいところは無いかとGoogleMap上で北上していった。すると国境を超え、ラオスが目についた。
ラオスはよく落ち着いていて良いと聞く。
行ったこともないし、折角なのでラオスにも足を伸ばしてみることにしよう。
ずっと北部にいるのもどうかと思ったので、終盤はタイ南部の海沿いの街、パタヤにも行ってみることにした。
というわけで、今回は以下のようなスケジュールになった。
8/9(金)
午前中は、日本でいつものように仕事をしていた。
13時ごろzoomでの打ち合わせが終わり、PCをパタンと閉じる。
さぁ、出発である。
中央線に乗り込み、成田を目指す。
ここのところ午前中の飛行機で旅先に向かうことが多かったが、今回は夕方発だ。
午前中仕事をしていたのに、夕方には出国してしまうなんて。同じ日の中でこんなにもコントラストがあることって中々ないよなぁ、とか考えながらひとり嬉しくなる。
東京駅からバスに乗り込み、成田空港に到着。
今回はLCCのAirJapanを予約していた。
遅延や欠航などもよくあり、何かと騒がれる航空会社だが、今日は定刻通り出国できるらしい。
搭乗口のベンチに座りボーッとしていると、仕事の連絡が来ていた。
軽微なデザイン修正の内容だったので、その場でPCを開いて片付けることにした。
別にタイに着いてからでもよいのだけど、タイではなるだけタイに集中したいのだ。
修正が完了し、さぁ送信しようかと思ったところで、テザリングの電波が異様に遅くなり送信エラーが続く。
あたふたしているうちに、搭乗開始となり、結局送信ボタンだけはタイで押すことになった。実におしい。
気を取り直し、飛行機に乗り込む。
噂通り、AirJapan機はLCCなのにシートピッチが広く、かつ清潔で満足満足である。
ただ座席の色が表裏すべて黒なので、どこか、どんよりとした雰囲気に感じれらた。CAさんも全員日本人なので、なんとなく東京のオフィス感がある。
きっとそう感じた理由として、過去2回タイを訪れた時は、両方ともタイ航空を利用したからかもしれない。タイ航空のシートの色は赤やオレンジで比較的明るい。そしてCAさんも陽気な印象だ。
私は通路側が好きなので、事前に座席指定をしていた。
隣には、年配の日本人男性と、若く美しいタイ人女性の二人組が座った。
どこか怪しい関係のように見えてしまった。見た目だけで判断するのは良くないのだが。
それはさておき、飛行機も上空に上がったので、さっき成田のセブンで買ったサンドイッチやおにぎりなどを食べることにする。
その後しばらくして、アサヒスーパードライを注文。
ビールを飲みながら、スマホにダウンロードしておいたAmazonプライムの「相席食堂」を見て過ごす。普通の金曜みたいな過ごし方だな。
お酒の力もあり、ぐっすり眠っていると、あっという間に「着陸準備に入ります。」のアナウンスがあった。
ドンッという音と共に、飛行機はスワンナプーム国際空港の滑走路に着陸。
この音が何かのスイッチであったかのように、非日常の世界に入ったという喜びが私の中で一気に湧き上がってきた。
飛行機を降り、入国審査場へ向かう通路を歩く。
スワンナプーム空港のこの通路は、いつも気持ちが高揚する。あぁ、またタイに来ることができた。。
この後、エアポートレールリンク(空港から街中へと向かう鉄道)に乗りたいのだが、その終電が0時頃なので、私はやや急いでいた。
スワンナプームの入国審査場はいつも長蛇の列で、入国まで1時間ほどかかることもある。
が、そんな心配も裏腹に、ほんの15分ほどで入国できてしまった。夜到着便だとこんなにもサクサク進めるのか。
エアポートレールリンクの終電まであと1時間ほどある。これは、フードコートに行けてしまうではないか!
スワンナプーム国際空港の1階の端には、空港にもかかわらず街中と同じくらい安価でタイ料理が食べられるフードコートがある。
早速カオマンガイ。つけるタレを間違えて少し甘めな味になってしまったけど、うまい。
まだ食べよう。肉と野菜が入ったスープも追加。あぁ、うまいぞ。
大変満足。
空港地下フロアに降り、両替も済まし、余裕でエアポートレールリンクに乗ることができた。
今日の宿は、エアポートレールリンク終着駅のパヤタイ駅近くに予約をとっていた。
パヤタイ駅に到着し、道を歩く。
なんだか涼しい。東京が最近暑すぎるので、バンコクの方が快適に感じた。
途中セブンイレブンに立ち寄って、水と虫除けスプレーを買うことにした。
自動ドアを抜けると「ピーンポーン」とタイのセブンイレブンでおなじみの、安っぽく、音階高めな電子音につつまれた。
自動ドアを抜ける前から、鳴るかな、鳴るかなと期待していたが、やっぱり鳴ってくれた。この音が聴けると不思議と幸せになる。
引き続き、宿までの道を歩く。
見渡す限りタイである。自分がタイにいると実感できると、わけもなく多幸感がある。目がトローンとしている。思わず喜びのため息を吐く。あぁ、私はまぎれもなくタイにいるのだ。
無事宿に到着し、チェックイン。
またタイに来れてよかった。すぐさま、ぐっすりと眠る。
↓つづきです