自分を深掘りするために
アイデアをカタチにする前に、まず自分の心が何を求めているのか、情熱の源泉はどこにあるのかと、自分を深掘りすることがある。その際に重要な、深掘りに欠かせないポイントについてメモを残しておこう。
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一つ目のポイントは、他人から問い掛けてもらうこと。もちろん自分で自分に質問を投げることもできるものの、自分だけでは似たような視点からの質問が増えてしまいがち。第三者から異なる視点で問い掛けてもらうことで、普段考えない視野が広がり、多角的な自己理解が深まっていく。
例えば、ミカン愛好家が自分を深掘りするために問いを準備すると、「自分は柑橘類についてどう思っているか?」「オレンジとミカンの違いは何か?」といった似通った質問ばかりになりがちで、結局何も深まらないことも。
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二つ目のポイントは、自分の言葉で問いに対して答えを出すこと。第三者と一緒に深掘りを進めていると、「Aさんって、実は○○なんじゃない?」といった指摘を受けることがあるかもしれない。もしかすると本当は違うのに、「そうかも」と感じてしまい、勘違いのまま進んでしまうことがある。
例えば、ミカン愛好家が他の誰かから「酸っぱくて甘い黄色いものなら何でも好きなんじゃない?」と言われた時、本当はミカン独特の風味が好きだと思っていても、「実は酸っぱくて甘い黄色いものなら何でも良いのかも」と勘違いしてしまうことも。
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三つ目のポイントは、自分への問い掛けを定期的に繰り返すこと。人は他人との出会いや経験を通じて少しずつ変化していく。だからこそ、時間を置いて問い掛けを繰り返すことで、自分の変化と共に深い理解ができるようになる。
例えば、ミカン愛好家が「ミカンが好きな理由」を問われた際、初めは「甘くて酸っぱいから好き」と表面的な答えだったのが、人生経験を重ねるうちに「故郷の風景や家族の絆を感じるから」といった深い理由に至ることも。
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自己探求は中々に難しいもの。だからこそ、第三者からの問い掛けを活用し、問いには自分の言葉で答え、さらに定期的に繰り返すことで、自分自身の本質に迫っていこう。これから本当に自分が求めているものや、情熱の源泉を見つけようとされる皆様の一助となりますように。