![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162450837/rectangle_large_type_2_f1c056f252ee984b5e71474db58aae81.png?width=1200)
アポ取れたら勝ち
「打ち合わせで上手くできるかなぁ、なんて風に心配しなくても大丈夫!アポ取れた時点で、勝ったも同然!」
そんな前向きで頼もしいアドバイスを、ある福島県で活躍するテレビにも出演するような女性が学生たちに語りかけていたのをふと思い出すことに。一見、大胆に聞こえるこのフレーズだけれども、確かに一理あるなと思ったので、今回はそれを紐解いていこう。
─
何故、アポが取れたら勝ちと言えるのか。その一つ目の理由は、相手がこれから説明する内容に対して興味を持ってくれてる証拠だから。忙しい社会人が時間を割いてまで会ってくれるのは、そこにポジティブな感情や期待があるからこそ。もし仮に相手が「この人は誰?」と思っていても、内容に興味や期待がなければ会う機会は訪れない。
例えば、「ミカンの皮から抽出したオイルを使った新しいアロマ商品」を開発し、企業に法人協賛をお願いしようと営業のアポを取ったとする。もし面談OKとのお返事が戻ってきたなら、その時点で企業側は「面白そうなプロジェクトだ」「話を聞いてみたい」と思っているはず。内容に関心がなければ、忙しい中でわざわざ会おうとは思わない。
─
何故、アポが取れたら勝ちと言えるのか。その二つ目の理由は、アポが取れるということは、少なくとも「この人と話をする価値がある」と相手に判断されているから。プロジェクトの内容が十分に伝わっていなくても、提案者としての人柄や熱意、礼儀が評価されている可能性が高い。
例えば、同じミカンアロマの相談でも、礼儀正しく熱意を持って提案するAさんならアポが取れるかもしれない。けれども、ぶっきらぼうで礼節を欠くBさんでは、「会っても意味がなさそう」と既読スルーされてしまうかもしれない。といった風にして、アポが取れた時点で、相手が「この人なら話を聞いてみたい」と思ってくれていることに他ならない。
─
何故、アポが取れたら勝ちと言えるのか。その三つ目の理由は、アポが取れた段階では、何も結論が出ていないから。むしろ、話し合いの中で相手を説得したり、新たな提案をするための「交渉の余地」が残されている。この余地こそが、自分の力で結果を変えられる最大のチャンス。
例えば、ミカンアロマの法人協賛の話で、打ち合わせ中に相手企業の担当者が「社員の福利厚生に活用できるアイデアが欲しい」と言えば、即座に「このアロマを社員用休憩スペースに如何でしょうか?」と提案できる。あるいは「地域活性化のメッセージを伝えるツールとして広報ネタに如何ですか?」と、その場その場に応じて柔軟に提案内容を調整できる。直接会話する場があるからこそ、相手に合わせて価値提案が行え、そこから願う未来を呼び寄せられる。
─
「アポが取れたら勝ち」という言葉は、単なる楽観ではない。相手はプロジェクトに興味を持っている証拠であり、提案者である自分にも好印象を抱いている証拠でもあり、交渉の場が整えば、自分次第で結果を動かせる可能性そのもの。
だからこそ、次にアポを控えて緊張する場面があれば、「アポが取れたら勝ち」という言葉を思い出してみよう。All Action!!!