仲間は個人を紹介しよう
「このアイデアをカタチにする仲間がいます!」といった風にして味方を紹介する時は、出来る限り「団体」ではなく「個人」を挙げて紹介することが重要。というわけで今回は、その理由を書き記していこう。
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個人を記載すると良い一つ目の理由は、組織の関わりが明確になるから。もし仮に仲間の紹介として団体名だけを記載してしまうと、その団体がどうやってアイデアに関わっているのかが不透明に。また団体の中で誰が関わっているのかも分かり辛く。けれども個人を挙げることで、関与の仕方や責任が具体的に示され、アイデアの旅路への信頼が上がっていく。
例えば、「ミカン協議会が協力しています!」と伝えると、「どうやって協力してくれるの?」「どの立場の人が動いてくれるの?」と気掛かりが生まれることに。けれども、「ミカン協議会代表のAさんが、その組織を指揮してアイデア実現に向けて動き出します!」と伝えると、頼もしくなっていく。
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個人を記載すると良い二つ目の理由は、共感を得やすいから。このアイデアには、こんな団体が関わっています!と言われても抽象的で感情移入が難しくなってしまうけれども、個人名を挙げると、どんな背景や情熱でアイデアに関わっているのかが伝わり、関係者の心を動かす力が強まっていく。
例えば、「ミカン協議会が協力しています!」と伝えると、「へー。大御所が動いたんだねー」と冷めた感情で動いてしまうものの、「ミカン協議会の発起人が動きます!」と記載すると、「おぉ、あの地域を憂いて団体を立ち上げた彼女が味方に!」と心が揺り動かされていく。
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個人を記載すると良い三つ目の理由は、個々の強みを明確に示せるから。団体名では抽象的な印象に留まってしまうけれども、個人を挙げることで、アイデアをカタチにするために欠かせない具体的なスキルや経験を強調でき、チームの強みを如実に表現できるように。
例えば、「ミカン協議会が協力しています!」と伝えると、「頼もしそうだけど、どんなサポートするんだろうねぇ」と疑問に思ってしまうものの、「ミカン協議会の品質管理部門の長が入ります!」と伝えると、「お、このチームのミカンのクオリティは万全に違いない!」と信頼性が際立っていく。
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アイデアに関わる仲間を紹介する時は、団体に留まることなく、個人を挙げて紹介していこう。組織としての関わりの本気度や責任が可視化され、人々の心を揺り動かす物語が生まれ、そして個々の強みが光り説得力が増していく。これからアイデアをカタチにする仲間を伝えたいと願う皆様の一助となりますように。