市場を大きく捉えよう
「市場規模の計算をしてみたのですが、どうしてもSOM・SAM・TAMが小さくなってしまい、事業としての拡大可能性があるように見せられないです…」といった相談を昨日受けたので、市場をより大きく捉えるための三つの方法をメモしておこう。
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一つ目の市場の拡大方法は、製品やサービスを変えずに売る場所を広げること。製品やサービスを売る場所を増やせば増やすほど、市場規模を大きく見積もれる。
例えば、ミカンジャムのビジネスを考えると、SOMで「和歌山」、SAMで「全国」、TAMで「世界に輸出」といった具合に、エリアの拡大によって市場を広げる考え方。
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二つ目の市場の拡大方法は、製品やサービスを変えずに売る相手を広げること。対象とする顧客層が増えれば増えるほど、市場規模を大きく見積もれる。
例えば、ミカンジャムをパンに塗る以外にも、菓子作りの原材料や、美容商品としての展開を検討するのも一案。(もちろん、顔に塗って美白効果はないのでお気を付けを!)。そうするとSOMで「家庭の食卓」、SAMで「菓子メーカー」、TAMで「美容を求める方々」など、売る相手の拡大によって市場を広げる考え方。
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三つ目の市場の拡大方法は、製品やサービスのバリエーションを広げること。一つだけに終わらせず多様な商品を展開することで、市場規模を大きく見積もれる。
例えば、ミカンジャムが好評を博したら、お湯に溶かして飲めるミカンジャムの粉末(寒い冬にぴったり!)、固形タイプのミカンジャムの飴(喉が痛い時にぴったり!)など、関連商品を展開していくことで、SOMで「ミカンジャム」、SAMで「インスタント飲料」、TAMで「のど飴」など、売る商品の拡大によって市場を広げる考え方。
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市場規模が小さ過ぎる!このアイデアには事業成長の可能性が感じられない!絶望だ!と思ってしまった時には、これら三つの方法を用いて市場規模の計算を改めて行ってみよう。アイデアをカタチにされたい皆様の一助となりますように。