10Xに入社してみたら、やることめちゃめちゃあるやんって話
プロダクトマネージャーの@enaminnnです。10Xに入社して早くも1ヶ月が経ちました。
という書き出しで記事を書こうと思っていたのですが、気づけば8月も半ばを過ぎ、入社2ヶ月経過が目前に迫ってきています。
今回は、自分が10Xに入社するまでの経緯とその過程で感じていたこと、そして実際に働いてみて感じる入社前後のイメージギャップについて記述してみたいと思います。
このメッセージが、当時の自分と同じような「10Xで働くことに興味を持っている、だけど一歩踏み出すのに躊躇している」といった方々に届き、未来の仲間の背中を押すことに繋がってほしいと思っています。
私と10Xとの出会い、入社に至るまでの経緯
Stailerの登場あたりから10Xに興味を持ち始めていましたが、その時点では「いつかどこかのタイミングで働く機会があったら良いかも」くらいの感覚で、具体的なエントリー等は全く考えていませんでした。
2021年4月、1人目PdM浦さんの「誰か10Xに興味があるPMの方いないですかね」ツイートを見てDMし、浦さん・矢本さんとのカジュアル面談、オフィス訪問してプロダクトデモを見せていただいたのが、私と10Xとのファーストコンタクトです。
2021年6月末、「そろそろ10Xどうですか」のお誘いDMをいただいたところから、10Xへのエントリーについて本格的に考えるようになりました。
当時は「(当時の)現職でやりきりたい」の思いが強く、また10月に第二子誕生を控えていたこともあり、「いまはまだタイミングじゃない」と意思決定を先延ばししていたものの、その後もオープンオフィスや採用イベントに参加するなど情報収集は継続していました。
2021年末に取得した1ヶ月の育休期間中に思考が整理され、
そもそも機会を手にしていない状態であれこれ考えても埒があかないので、入社のチケットを手に入れてから改めて考えよう
落ちるなら落ちるで、早く自分にフィードバックがかかった方が、今後のキャリアを考えるうえでもトータルプラスだろう
との考えから2月にエントリー。面接・トライアルを経て、3月下旬に内定、4月上旬にオファー承諾、7月に入社、という流れでした。
入社までの過程で感じていた不安・葛藤
自分の場合、ファーストコンタクトからエントリーまで約10ヶ月かかっています。長い時間を要した主要因は「まずは(当時の)現職でやりきりたい」という思いにあったことは間違いないのですが、それと同時に大小様々な不安・葛藤を抱えていたことを覚えています。
いま受けて落ちたら10Xへの道が永遠に閉ざされてしまう(実績を積んでから、少しでも合格可能性を高めた状態で受けた方が良いのでは)
果たして自分は10Xで通用するのだろうか(貴重なワンチャンスを無駄にしたくない。もっと実力をつけてから入社した方が良いのでは)
周囲とうまくやっていけるだろうか(なんとなくドライで怖そうな人が多いイメージ。自分の強みが発揮できない・受け入れられない可能性があるのでは)
そもそもやること、やれることがあるのだろうか(現時点で十分に洗練されており、自分がアドバリューできる余地・領域がほぼ残っていないのでは)
これらの不安・葛藤が、エントリーの意思決定を躊躇させていたことは間違いありません。そして、同じような不安・葛藤を抱え、10Xへのエントリーを躊躇されている方もきっと少なくないんだろうなと想像します。
実際に働いてみて思うこと
入社して約1ヶ月半、実際に働いてみた立場から、当時の不安・葛藤に対するアンサーを書いてみます。
「チャンスは一度きり」ではなく、今ご縁がない = 未来永劫ご縁がない、では全くない。
これには2つの側面があります。
1点目は、一度トライアルを受けてお見送りとなった後、そのとき受けたフィードバックを元に再チャレンジし入社に至り、そして現在大活躍されているメンバー(@ktrru)が実際にいるという事実です。
このエピソードの詳細は、ゼロトピの以下回で紹介されています。
村中さんの存在が、10Xにおいて「チャンスは一度きりではない」ということを証明しています。
2点目は、組織や事業のフェーズに応じて提供可能な機会は大いに変わるということです。分かりやすいのが、プロダクトマネージャー(アソシエイト)のJD公開の事例です。事業拡大に伴い、プロダクトマネージャーも「個」から「チーム」へと進化するフェーズとなり、新たな機会を提供できるに至りました。
アソシエイトポジションの採用開始の背景は、ゼロトピの以下回で紹介されています。
私自身も、仮に1年以上前のタイミングで1人目PdMとして応募していたら、当時はご縁がなかったかもしれません。それは自分自身のスキル・経験が、たまたまそのタイミングで10X側に存在する機会にはフィットしなかった、という話でしかないのかなと思います。
なので、「興味を持ったらまずドアノックしてみる」が良いのではないでしょうか。
「怖い人」は想像上の生き物でしかなかった
入社以来、血眼になって探しているのですが、未だに「怖い人」に出会っていません。オープンマインドで協力的で、成果に対してストレートな人たちばかりです。
10Xってどういう会社ですか?どんな人が多いですか?という質問に対しては、「10X Valuesを体現している人たちの集まりです」というのが、いまのところ自分なりに最もしっくりくる回答です。
引き続き「怖い人」の捜索は継続しますので、もし発見した際にはこのブログで皆さんに報告したいと思います。
ちなみに、矢本さんも怖い人ではありませんでした。Podcast聴きましょう。
やること、やれることめちゃめちゃあるやん
本記事のメイントピックです。いまの10Xは、機会に溢れています。「自分がアドバリューできる余地・領域はほぼないのでは」という懸念は、完全なる杞憂でした。
第一に、「10xへの到達率はまだ0.1%」という言葉の通り、目指している山は非常に高いです。いまできていること、現時点のやり方を踏襲するだけで到達できるようなものではありません。
洗練されているように見えるプロセスや意思決定機構も、永遠のβ版であり、環境の変化や事業機会の拡大に伴いアップデートし続ける必要がある。そしてシンプルに、まだ十分にやれていないことの方が圧倒的に多い。
そして、そんな機会においては、個々人の多様な経験・バックグラウンドが大いに活きてくると実感しています。
例えば私の場合、以下のようなアプローチで自分の経験・バックグラウンドを活かし、組織への貢献を試みています。
これまでやってきたこと、自分の得意なことをそのまま活かし、より高いクオリティでの再現にチャレンジする
チームのフォーカスを明確化し、チームによるプロダクト開発を推進する
ユーザーストーリーを駆使し、戦略・方針から実行までを「アウトプットではなくアウトカム」でアラインする
採用候補者をアトラクトする
etc…
これまでやってきたこと、自分の得意なことを掛け合わせて、未知・未経験の領域にチャレンジする
エンタープライズパートナーとのコミュニケーション(イシューの言語化・共通認識化、それらに対するアジャイルアプローチの適用)
プロダクトマネジメントチームによるプロダクトマネジメントを実践する
ビジネスチーム - プロダクトチーム間でのイシュー・重要な価値観の相互理解を図る
etc…
前者の貢献は想像がつきやすいですが、後者の貢献こそ非連続性が高く、「個々人の多様な経験・バックグラウンド」が自分では想像できない形で活きてくる、自分がアドバリューできる余地・領域なのかなと感じています。
私の場合、これまでのPdM経験に加え、サントリーでの小売店向け営業の経験や、エムスリーでのPdM兼事業責任者を兼任した経験などが、何かの形で活きているのかもしれないですし、これから活きてくるのかもしれません。
(余談ですが、私はパートナーモデルのプロダクト開発経験がほぼなく、toB向けの開発経験も浅いです。もともと入社後のアサインは、ある程度得意な領域と未経験のパートナー向け領域半々だったのですが、諸事情により未経験領域にフルコミットすることになりました。アサイン当初は不安が大きかったですが、自分自身の幅を広げるという意味でも会社に対するインパクトという意味でも、良い機会をいただけたと感じています。これまでやってきたこと、自分の得意なことをフル稼働して、文字通り総合格闘技的に取り組んでいる日々です。)
Retail Strategy & Operationの月岡さんがtweetされているような、「あなただからできること・あなたにしかできないこと」というものが間違いなく存在し、その一つ一つの積み重ねが10Xの成長、機会の拡大に寄与するということをいまは強く感じています。
自分が信じる領域・環境で仕事ができる幸せ
りっちゃさんとの1on1で「良いオーラが出てますね」と言われたように、いま本当に仕事が楽しく、良いコンディションを維持できている自覚があります。自分に合う領域・環境に身を置くことの重要性を身に染みて感じます。
私自身、転職の意思決定をするまでは「やりきっていないのではないか、その状態で次のチャレンジをするのは逃げなのではないか」という葛藤に苦しみましたが、今思うことは「やりきりの呪縛を断ち切る勇気も時には必要」ということです。
続けることの美学は嘘で、自分に合った環境を探すことに自分が責任を持たなければいけない
という文章に強い共感を覚えます。
フリーアジェンダのこの回で似たような話がされています。もっと早くこの回と出会っていれば、意思決定のタイミングは少し変わっていたかもしれません。三国志回に匹敵する、個人的神回です。
最後に
色々書いてきましたが、お伝えしたかったことは冒頭に記載した通りです。
このメッセージが、当時の自分と同じような「10Xで働くことに興味を持っている、だけど一歩踏み出すのに躊躇している」といった方々に届き、未来の仲間の背中を押すことに繋がれば嬉しく思います。
10Xへのドアノック、お待ちしています!