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新宿野戦病院に入り浸りたい!

宮藤官九郎脚本の「新宿野戦病院」があまりにおもしろすぎて、遅ればせながらNetflixで追いかけている。

歌舞伎町のど真ん中に位置する救急病院でドラマは繰り広げられる。そこには顔面大怪我したホストは来るわ、性行為中に抜けなくなったカップルは来るわ、陣痛を起こしたトーヨコキッズは来るわでまさに戦場。そんなてんやわんやの設定であってもコメディに変えてしまうのがクドカン作品のすごいところだ。しかも笑えるだけじゃなくて現代の東京が抱える問題点も踏まえてメッセージ性も残しているのがすごい。

僕は「クドカン育ち」ではない。コメディ界の絶対君主、三谷幸喜さんが僕のヒーローだったからだ。三谷作品を見てるからクドカンはいいだろう、みたいに考える人は僕だけではないと思う。2人の間に確執とかは特にないだろうし(たまにメールもするらしい)、意識してるとかはないのだろうけど、ファン同士は少し歪みあってる。

最近デビューし始めたクドカンワールドだが、どうして今まで誰も教えてくれなかったのだろうか。あまちゃん、離婚しようよ、不適切にもほどがある、俺の家の話、、どんだけおもろいねん。勝手なイメージだが、大衆に向けた緩いコメディ作品ばかりだと思っていた。全くそんなことはない。そんなことまで言っていいの?ってくらい尖りまくっていて、しっかり泣ける。食わず嫌いはやっぱりよくない。

以前宮藤官九郎氏がラジオだったか、深夜にNHKでやってるやつだったかで、飲食店で働く一般人とゆるく話す企画がやっていた。その時に宮藤さんが聞いていたのは「社員に言う『お疲れさまです』とバイトへの『お疲れさまです』をそれぞれ言ってみてください」というものだった。なるほど、セリフのアイデアってこういうふうに集めるのかと感心したものだ。

クドカン作品はついに手をつけれたが、まだまだ食わず嫌いはある。ドラゴンボール、読んだことない。ドラゴンクエスト、やったことない。USJ、近くに住んでたけど行ったことない。ドストエフスキー、分厚いのが怖くて読めていない。そろそろ人生も折り返しなので、手をつけ始めたいところである。

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松本拓郎
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