松本拓郎

1993年生まれ。NHK朝ドラの脚本家を目指し、執筆に励む毎日。会社員で英語教育事業に…

松本拓郎

1993年生まれ。NHK朝ドラの脚本家を目指し、執筆に励む毎日。会社員で英語教育事業に携わっております。2019年11月から2024年2月までオーストラリアに住んでいました。Instagram→himejin

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  • 英検1級を取らないといけなくなりました

  • 朝ドラへのあくなき道

    NHK朝ドラの脚本執筆への道。会社員兼物書きとしての、日々の活動をまとめるマガジンです。

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    2019.11月からのワーホリ記録

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    2023年1月締切の「集英社オレンジ文庫大賞」に向けての執筆をリアルタイムでおとどけするマガジン。

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タバコぉ!

正直に言うと環境問題についてそれほど危機感を持てていない。遠く離れた寒冷地帯に住むシロクマの話をされてもピンと来ないのは、僕の環境問題への意識の低さなのか、動物愛の欠如なのか。いずれにせよ「ああ、あいつらも大変なんだなあ」としか感じない、温暖化する地球と相対する冷酷な心を持っているのが僕だ。 だからSDGsなんて言われるともっと困る。聞くところによると大阪万博に関連する企業は業務上でSDGs的な何かをしていないと除外されるらしく、みんな形だけでも「取り組んでます!」「SDG

    • 英検1級を取らないといけなくなりました④

      仕事で英語を使う環境にあるといえど、仕事で使う英語など決まった単語や言い回しが多いので、実はそこまで英語力が伸びる環境ではない。プラスアルファで自発的な努力が必要になってくるので、この度オンライン英会話を始めた。登録したのは最大手ネイティブキャンプさんだ。ネイキャンさんは6年ほど前にお世話になったきりだが、その頃とは料金体系もシステムも様変わりしていて驚いた。まず料金プランだけでも6パターンくらいあって、やや複雑化している印象を受けた。大体の目安としては月ベースで8,000円

      • 親子の距離

        ヤマハ発動機の社長が自分の娘に刺されるも、幸いにして大事に至らなかったというニュースを見た。逮捕された娘さんのXアカウントはネット民によってすぐに特定され、以前よりツイートを通して「ヘルプ」を出していたことが判明する。 「生きるのやめてえ」 「いなくなりたいなー」 「自分の人生に集中しなきゃ」 そして、 「がんばってみたいけどがんばれない、がんばる理由がないのだろう、これが親が金持ちの子供の苦悩」と発信している。2023年1月15日のツイートである。この1年8ヶ月後、彼女は実

        • あの子が可愛くなかった時

          20年ほど前だろうか。TBS系例で香里奈さんが主演で「だいすき!!」というドラマが放送されていた。主人公には軽度の知的障害があり、周りの支えなどがありながら、ゆっくり成長していくというような物語だったと記憶している。 ウチは両親共々障害者福祉事業に従事しており、重度の自閉症、知的障害者の方々の世話を日頃からしている。ましてやウチの母親は大のドラマ好き。「だいすき!!」はもちろん観るのだろうと思ってたが、観ている気配がない。 なぜかと理由を聞くと、あのいつものほほんとしている母

        タバコぉ!

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        記事

          海に文字を落とし込む

          おかげさまで、友達やクラウドワークスで知り合った人の紹介で「書く仕事」にありつけている。その種類はSNS向けのショートドラマであったり、インタビュー記事を元に書くゴーストライターだったり、商品の広告だったりと幅広い。中には本当に金にならないものもあれば、そんなにもらっていいの?と思ってしまうものもある。本業は別であるし、家事も育児もあるから時間を切り詰めながらやっているのは事実だ。夜遅くまで作業をしていた影響で、朝から眠くて仕方ない日もあるけれど、夜息子が寝静まった後は机に向

          海に文字を落とし込む

          世界はナンバー2ズのおかげで

          続いて指名されたのは社員A。彼女は何も思いつかないなという感じで、申し訳なさそうに「水を浄水する人」と絞り出した。いいんだよ、それで。なんでもいいんだから!そもそも前提が破綻しているのだから! それを聞いて偉い人は水の重要性をコンコンと語り始め(5分くらい)、「うん、まあ、松本君の意見よりもええんちゃうか」と言う。順位!つけてるやん!お前の匙加減やん!保健所の人に謝れ! 続いては社員B。彼はマネージャーとして我々平社員と偉い人の橋渡しをしてくれている。そんな彼の答えは「アメ

          世界はナンバー2ズのおかげで

          パワハラではないけども!

          これから書くことは「僕は今の仕事が大好きで、就活がうまくいっていない時に拾ってくれたので会社には感謝してもしきれない」ということを踏まえた上でお読みください。 僕が勤めている会社では、毎週金曜日の昼に「お茶会」と称した社内ミーティングが行われる。なんでわざわざそんな呼び方をするのかというと、会社の偉い人が「ざっくばらんに何でも話せる場」としてそのお茶会を位置付けているからだ(ちなみに弊社では外で行われる飲み会のことを「青空」と呼んでいる)。偉い人も参加するのでもちろんざっく

          パワハラではないけども!

          それ、東京ドーム何個分やねん?

          大きさを表す時の「東京ドーム⚪︎個分」が嫌いだ。全くイメージができない。そもそも東京第一主義的な、東京ドームに行ったことのない人を無視した態度が許せない。というか東京ドームに何回か行ったことのある僕でさえも分からないのだから、野球場で表現するのはとにかくやめたほうがいい。そして東京ドーム横にある遊園地のジェットコースターはなんであれほどまでに歩行者の近くを走っているの? 万人に共通している空間感覚でいえば、やはり学校の教室は筆頭だろう。これから「東京ドーム何個分」は「学校の

          それ、東京ドーム何個分やねん?

          バッドモーニングジャパン

          朝の眠たい感じが嫌いで仕方ない。僕の寝起きはいつもすこぶる悪く、昼くらいにやっとエンジンがかかり始めるのが常だ。「拓郎朝弱い問題」は子供の頃からで、僕は夏休みのラジオ体操に一度も行けなかった。あれって子供からしたら義務みたいなものだったから、周りは当然のように行っていたようだ。夏休みの最終日にはラジオ体操を頑張ったご褒美としてお菓子が配られるのだが、そのお菓子をわざわざ子供会の人が家まで持ってきてくれたのを覚えている。その時はたしか「もらう資格がない」と言って、受け取りを拒否

          バッドモーニングジャパン

          クソリプは土俵に立ってから

          前からXでフォローしている唐木俊介さんのこんなツイートがプチ炎上していて驚いた。 僕はバカなので「これの何がいけないのだろう」と少し考えてしまった。考えても自分なりに納得できる理由が何も見つからなかった。息子じゃなくて娘というところがキーなのか?ゴリじゃなくて安西先生とかならよかったのか?よく分からない。そもそも唐木家の家庭の話じゃないか。他人に「あなたの教育は間違っている!!」なんてよく言えたものだ。 当該ツイートはそんな「正したい人たち」のリプで溢れている。でもはっき

          クソリプは土俵に立ってから

          他人の日記

          村井理子さん著「ある翻訳家の取り憑かれた日常」がおもしろい。これはエッセイ集、というか日記だ。滋賀在住の翻訳家、旦那と双子の高校生と犬と暮らす彼女の身に毎日何が起こっているのかが克明に綴られている。しかもきっちり毎日書かれているわけでもなく、飛んでいる日もあるので「きっとこの日は書ける状態じゃないくらいしんどかったんだな」と、余白すらも楽しめる。 義父母の介護に関しても変に気を使うことなく、堂々と愚痴っている。例えば、結婚する前、村木さんが母子家庭と知った義父が彼女をフレン

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          愛は自分を救う

          昨日は大阪で行われた文学フリマに行ってきた。 数ヶ月ほど前、同じく大阪でコミティアなるものに友人が出店していたので遊びに行き、それが僕にとって初めてのコミケ的なものだった。これの小説版みたいなものがあればいいなと思っていたら「文学フリマ」が9月に大阪で開催されると聞きつけ、この日を待ち侘びていた。 文学フリマは期待通りというか、最高に僕好みの空間だった。物を書く人、本を作る人って押し売りがない方々ばかりなので、気軽に立ち読みができていろんな世界を知れたのは良かったなあ。自分

          愛は自分を救う

          一瞬を切り取る仕事

          息子の100日記念ということでスタジオアリスへ写真撮影に行った。正直言ってこういう子どもの行事ごとについてはあまり理解していない。100日のタイミングではお食い初めをするということも最近知ったし、お食い初めでわざわざ料理を用意して子供に食べたフリをさせるという文化に対しても正直まだ納得がいっていない。歯が生えて食べれるようになったタイミングでやればいいと思うのだが。ダメなのか? 写真撮影に関しても相場が分からないものだから、事前に調べていたスタジオアリスの値段には結構驚かさ

          一瞬を切り取る仕事

          ユニバージン

          オーストラリアでの4年間を除いてはずっと大阪兵庫で暮らしてきた。しかし、USJは生まれてこの方一度も行ったことがない。いわゆるユニバージンである(造語)。しかもUSJから3駅くらいのところに住んでいたこともあるのに、だ。これを言うと結構驚かれる。どうやら普通の人生を関西で過ごしていれば、どうしても絶対どこかでUSJにぶつかってしまうらしい。 USJに行けるくらいの友達が少ないというのも前提としてある。でもそんな僕でも年に一度くらい誘われることはあった。関西の大学生といえば、

          ユニバージン

          バズ中毒

          TikTok用のショートドラマの脚本を細々とやっている。完全に業務委託として仕事をもらっているので、そのドラマに僕のクレジットは出ない。というかSNSプラットフォームにおけるショートドラマって、誰が監督とか脚本とか役者をしてるかなんて誰も気にしない。短いから気にしてる暇がないのだ。逆に言えば、有名どころを起用すればバズるというわけではない。 僕が書いているのはとあるシャンプーのPRアカウントに投稿されるショートドラマだ。僕がやるべきことといえば「匂い」に関するドラマを作り、

          反社の犬

          反社事務所の敷地に車で入ったことがある。しかも2回。 度々こちらのnoteに登場してもらっている新卒で入った布団のレンタル会社は、バチバチに相手が反社と分かりながらイチお客様として布団を納入していた。反社事務所に布団?と思われるかもしれないが、年に2回くらい系列の組による会合が行われるので、その時に布団が必要になる。僕はもちろん知らなかったのだが、ああいう怖い人の事務所って〇〇商会とか〇〇企画とか、会社名っぽい屋号をつけて、表向きは一般企業かのように装って町に溶け込んでいる。