今年一番の本
年の瀬も近づいて参りましたので、今年のナンバーワンブックを発表したいと思います。
「お前の趣味嗜好なんて興味ねーよ!有名人気取りかよクソが!」
まあまあ奥さんそう言わずに。
僕が薦める本って、ほぼ間違いなく面白いですから。
「松本さんに教えてもらった本を読んで、脳の中に何かが芽生え始めました」
「朝起きるのが辛かったんですけど、松本さん紹介の本で一発です」
「この本は今感情を持ち始めています」
といった信者が僕の元に週に一人くらいのペースでやってきますからね。
ちなみに去年のベストブックはこれ。読書芸人どうこう綴っていますが、今年の読書芸人では紹介されていましたね。世紀に残る未解決事件、グリ森を題材にした小説です。まだ何も決まっていませんが、おそらく映画化されるんじゃないかというのが僕の予想です。
でもね、この本あまりに凄すぎて事件の核心に触れちゃってるんじゃねーかってくらいなんです。もしかしたらおおっぴらになることで「都合の悪い団体」とかが出てくるかもしれません。
さて、今年のナンバーワンは!!
バババン!
遠田潤子「雪の鉄樹」でーす!いえーい!
いやいや、誰!?ほんで、何!?この装丁。
読書家でもあまり知られてない本かもしれません。この見た目の通り、とにかく暗い話なんです。
祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、20歳の頃から13年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが……。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作
あらすじはこんな感じ。不器用な人間ばっかり出てくるんです。それがいい。
なぜこうも主人公は謝り続けながら生活しているのか。そしてなぜ世間からの目がこうも冷たいのか。過去に何があったのか。暗い雰囲気の謎が徐々に解き明かされていきます。最後は涙。不器用って素晴らしい。そんな本です。
とりあえずね、うだうだ書いても仕方ないので読んでみてください。そして僕に感想を送ってください。感想を送っていただいた方の中から抽選で三ノ宮のゲテモノ料理ご馳走しますので。
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