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何を使って書いてるの?
大作家北方謙三は万年筆でないと執筆ができないらしい。いや、正確には「小説が書けない」らしい。エッセイや書評はパソコンで書けるのだが、小説という表現においては手から滲み出てくる言葉でしか表現できないのだと氏は言う。10年前の話だが、林真理子も手書きだったと記憶している。情熱大陸でその模様が映されていた。
一方で芥川賞作家の町屋良平は長編小説であろうとスマホで書いてしまう。彼は「どこでも書けるか否か」という利便性に重きを置いており、思い立ったらすぐにスマホのメモアプリを開くらしい。推敲をする時も一度紙で印刷し、やはりスマホ上で直してしまう。
さてさてお待ちかね、偉大なnoterである僕は何で記事を書いているかといえば、町屋氏と同じようにスマホで書く。理想をいえば、書くスピードが速くなるパソコンでタイピングしたいのだが、行き帰りの電車が絶好のライティングタイミングなのでそうせざるを得ない。手書きだろうが、パソコンだろうが、書く内容にはそこまで差異はないと思っているので、これでいいのだ。やはりどこでも書ける、は最強だ。僕たち世代の強みはデジタルネイティブである点で、僕の場合は高校生の頃からスマホを使っている。そういう意味では大御所作家たちとは血の滲ませ方が少し違う。
iPhoneの音声認識の向上は目を見張るものがあるので、読書をしながらメモをする時はスマホに話して残すようにしている。スピードが圧倒的に違う。とても楽だ。
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最近メモを取りながら読んでしまった本が「グリット」なのでとても恥ずかしいが、結構な量のメモができた。体感としてはメモを取った記憶がない。効率でいうと圧倒的だ。メモなので誤字も気にしなくてよい。
うまく使い分けができるようになるといい。手書きもシチュエーションによってはとても便利であることは間違いない。このnoteも今度は音声認識で書いてみようかな。
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