ゆめみたいなはなし、きらいなの
新年明けて三が日ずっと休みだった。Kindleのセールがあったので大量に電子書籍を買い込み、延々と本を読んでいた。「値段で購入を決める」という、僕にしては時間を贅沢に使った読書をしまくった。
新刊ばかり読んでいて、全容的に「嫌なら逃げればいい」という文言がゆるやかに増えたなぁと思ったのだ。もっといえば「ゆめみたいなはなし」がやたらと書かれているものが多かった。
どこか読者を甘やかすことで部数を稼ごうとしている自己啓発書やアカウントや音楽、小説がむかしよりは増えたのだろうか。
僕が過ごした平成初期にもあまり見られなかった現象だ。
「楽して成功」という甘い文句をひっさげたセミナー告知も増えている。
しかしこのスタイルにお金をつぎ込んだ人はたくさん見たことはあるが、このスタイル通りに実行して成功したひとをあまり見たことはない。
「成長には多少のリスクや痛みを伴うことは当然!」という言葉は過去の産物になりつつあるのだろうか。
どれだけ敬遠されようが、この言葉はやはり真理だ。
大人みたいなことを言うが、「楽な方を選んで自分を甘やかせば、後で甘やかされた自分に苦労するのも他ならぬ自分」は実際マジなのだ。
無理して自分をいじめたり、すすんで苦労することはないが、楽のツケを払うのは自分自身だとしっかりと覚えておいて損はない。将来はいつだってツケと訪れる。
たとえば知力、腕力、資本力、発言力。諸々の「力」がある。ここに学歴、資格、経歴、技術力などの特殊能力が結びつき、総じて人間をやっていく上での「戦闘力」となる。
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