見出し画像

23.音楽関係者は今すごく不安

Q.渋谷の某ライブハウス社員です。
コロナにビビりつつバンドのブッキングをしたい、でも万が一のことがあったら…とこの2ヶ月何もできずそんな自分に嫌気が差して抗うつ剤と睡眠薬が手放せません。
バンドの皆さんも大変な状況なのにこんな弱音を吐いている場合ではないのは承知していますが、こんな私に活を入れていただきたいです。
2020.7.8 M太郎(25歳・男性)

画像1

A.手も足も出ないどころか声も出せない、そんな状況ですよね。

僕もこれからどうやって生きていけばいいのか・・・暗中模索です。

僕とM太郎さんは「出演する側」と「出演される側」の違いはあれど、音楽屋という仲間です。
緯度は違うけど、経度は同じようなものです。つまりどこか同じ性質の痛みを持っているはずです。

「活をいれる!」などと偉そうなことはできない、というかむしろ僕が入れてほしい側なのですが、なんとか入れますね、御所望の活。

今、僕は「出来ることだけやる」という言葉で動いています。

悩みには二種類あると言われています。

「コントロールできる悩み」と「コントロールできない悩み」です。

たとえば「職場に嫌なやつがいて殺したい!」という悩みがあったとします。

この場合、「嫌なやつ」をいいやつにするのは不可能だと考えていいでしょう。

もちろん何かしらのキッカケを与えたり、変数的な現象で聖人のような性格になるかもしれません。
「嫌なやつ」の可能性を否定しているわけではありません。

ただ、「自分が他者を変える」は「コントロールできないこと」にカテゴライズしといた方がベターです。

反対に「コントロールできること」は何を指すかと申しますと、「自分の行動」です。

これは「他者を変える」という難易度に比べると極めて現実的です。
運、予測不能、期待ハズレといった予期せぬ事案が少ないからです。

そういう意味じゃ「職場に嫌なやつがいて殺したい!」という悩みにおいては、「殺す」というのは可能です。でも殺さないようにしましょう。殺すぐらいならその職場を辞めましょう。

関係無い話ばかり書いてしまいました。

このコロナ騒動で僕たち音楽関係者は「自分の行動」にかつてない制限が生まれるようになりました。

しかしこの中で「コントロールできる行動」が少しだけあるかもしれません。

「自分の機嫌は自分で守る」や「いつか来るその日のために健康だけは保っておく」など、エネルギーチャージに類するものばかりですが、何かしらはあります。

そういう僕も大きめのうつに襲われています。

スムーズな日常生活を自分ではコントロールできなくなりました。半ば諦めてもいますし、暗い話をすると激しめに死にたい日が増えました。

でも「コントロールできること」は少なからずあるのです。

・薬を飲む
・病気になったとまわりに告知
・酒を辞める
・このLINE@でいろんなひとと話してみる

積極的アクションかと言われると、首を傾げるものばかりです。傾げた首は戻らず寝違えたように痛いです。

ですが「やれることはやってるかもな俺」と少し、ほんの少しだけ自己肯定感が立ち上る夜があります。

それは凝視しないと目に映らないような、むしろ凝視しても目に映らないような小さなものです。木星を肉眼で観測するようなレベルです。「気がする」程度の話です。オカルトかもしれません。

お互い浮上できる日が来るまで、息を止めて待ちましょう。窒息したら諦めましょう。

でもいいじゃないですか。僕たちはやれるだけのことをやったのだから。

画像2

↓ぜひ登録してお題、相談ください!



音楽を作って歌っています!文章も毎日書きます! サポートしてくれたら嬉しいです! がんばって生きます!