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世界一周 day282【かつての最恐都市メデジン コムナ13地区へ🇨🇴】~世界一周新婚旅行~

1/14、10:00起床。

標高が高いからか、すごく眠れてしまう。ボゴタは標高2,300mくらいでしたが、メデジンでも1,500m以上はあるので日本の首都圏に比べたらかなり高地です。

朝飯を食べて、準備。

11:15、宿を出発。今日はメデジン観光に行きましょう。

メデジンの気候はかなり安定していて「常春のメデジン」と呼ばれるくらい。今日も、Tシャツ1枚で十分に快適な温度です。

駅の目の前に人工芝のサッカーグランド。街中に当たり前にこういうサッカーコートがあるの、本当に羨ましいですね。

まずは宿の最寄りPoblado駅からメトロに乗る。

ホームの風景は何も日本と変わりない。変わりがあるとすれば、完全に停車する前にまだ動いてるタイミングでドアが開くくらい。メトロの車内もすごく清潔で快適です。

San Antonio駅、乗り換え駅です。

ココは起点駅のようで、線路上にホームを増設してました。たぶん待避線など考慮せず設計したため、電車のホーム入れ替えが面倒だから後々にこうしたのでしょう。

乗り換えも含めて、30分弱で目的地のSan Javier駅に到着。

はい、今日の目的地はメデジン市内にある「コムナ13」という地区。

ココには何があるかというと、1980年-1990年代は麻薬カルテルの大きな拠点があって毎日のように流血騒ぎや殺人事件。人口10万人当たりの殺人件数が380件と、世界最悪の治安と言われたことも...。もちろんコレは日本とは比較にならない程の数字で、当時のメデジンは世界最恐都市と言われるほど。南米やコロンビアの治安が最悪なイメージがあるのは、こういった理由もあるでしょう。そしてメデジン内でも最悪の治安だったのが「コムナ13」のエリアです。あ、かつての話ですよ。

麻薬王やコカインの帝王とも呼ばれ、コロンビア出身で一番有名になったとも言われるパブロ・エスコバルも、このメデジンを拠点にアメリカ向けのコカイン輸出をメインとした麻薬組織を創設しました。

その後、2000年代初頭に政府のギャング掃討作戦が成功して、治安は改善傾向に。2004年にはメデジンメトロのケーブルカー路線がこのエリアに開通、そして2011年には麓から山頂の方にかけてのエスカレーター(地上28階分の高低差)が完成しました。

こういった政府の努力が実を結び、これまでメデジン中心街へは2時間も掛かっていたところ、それが劇的に短縮された20分-30分になったそう。その結果、ギャングに入らずに都市部へ出て学校に行ったり、企業に就職したりする機会が圧倒的に増えて治安は良い方向へと向かったとさ。

また、この治安改善に欠かせなかったのは地元の人達によるアート活動。今ではエスカレーターに沿って多彩なアートが描かれており、それが若者たちの自由な表現の場として設けられ、アーティスト活動としてお金を稼ぐ手段にも繋がったらしい。若者たちが描いたアートには、ギャングに苦しんだ苦痛などちゃんとテーマを持って描かれてるらしい。そしてアートだけでなく、その他にもダンス、ラップなど色々な活動に繋がって、今では観光客が溢れかえる活気に満ちたエリアになってます。

ただし忘れてはならない事実もある。いくら治安が良くなったとはいえ、かつての最恐都市メデジン。周りには今でも住民達が住むスラム街が広がっており、1本路地を入って観光客の居ない道に入っていくと、ヤバそうな雰囲気はプンプンしてるとか。あとは当時の政府の掃討作戦によって、罪の無い市民も多く犠牲になったそう。ただ綺麗事ばかりを取り上げるのではなく、こういった事実もあるのは頭に入れなければダメですね。

さて、切り替えて行きましょう。

San Javier駅からコムナ13は歩いて15分ほど。全然観光客っぽい人はいないですが、とりあえず地図の通りに歩いていく。

エスカレーターまであと少しの看板。

かつては世界最恐エリアだったとは思えない。昼間に歩いている分には、全然危ない雰囲気は感じません。

そして見えてきた。

コムナ13はこの通りから奥に続いて行く

コムナ13の入り口まで来ると、観光客で溢れ返ってますね。欧米人観光客とかは、結構みんなツアーで来るのかな?

どんどん上まで行きましょう。

アートがまじでカラフル
ハポン見っけ!🇯🇵
ラップで盛り上がってる
階段状による高低差がまじで凄い

しばらく進むとエスカレーターもありました。

そしてビックリしたのは、このエスカレーターはなんと日本のフジテック製。メデジンの治安改善に日本の企業が関わってると考えると、すごく感慨深いです。

フジテックが世界最恐都市と言われたメデジンの治安関わっていること、是非とも日本の多くの人に届いてほしいなぁ。

上まで行くと見晴らしも凄く綺麗。

手前側はスラム街
奥は高層ビル群が建つ中心地
ある意味、メデジンの格差を表してる構図でもある。
ビヨーンって上に飛ぶ逆バンジーみたいなやつもある。
山に沿って家がビッシリ。
こちらがは貧しい方が多く住むトタン屋根のスラム街

上まで登りながら、歩けるところは一通りグルッと散歩してみる。

ダンスもしてる
モノポリー
ルイス・ディアス、ハメス・ロドリゲス
そしてコロンビア伝説の10番バルデラマ!!

写真だけで伝わるかは全然分かりませんが、かつてはココがギャングが牛耳ってたとは思えないほどの活気。本当に本当にエネルギーで溢れてました。

13:00過ぎ、特にやることも無くなったのでコムナ13を後にします。

駅近くにあったレストランで昼飯。

牛肉美味かった

このセットで1人550円弱、こうやってみるとコロンビアは物価が安いですね。

14:00過ぎ、メトロに乗って中心地へ戻る。

奥には治安改善に貢献したケーブルカーも見える

メトロを乗り換え。

やってきたのはコチラ。

Parque Berrio駅近くにある、ボテロ広場です。

ボゴタの美術館でも見た何でも太らせてしまうボテロ、実はメデジン出身らしい。そのため、この広場にはボテロ自身が寄付した像がたくさん置いてあるんだとか。

人で溢れてて、活気のある広場になってました。

まあ、他は特に見所なく帰ります。

駅の近くは結構ゴミゴミしていて、良くないハッパの匂いがあちこちからしました。夜とかに通ると、結構危ないかもしれないです。

16:00、宿の最寄り駅であるPoblado駅に戻る。

メトロは改札を出なければ1人1回3,900ペソ(140円ほど)です。チャージに関しては、改札前にある緑の機械で可能。英語の表記に変えれるので、そんなに難しくないはずです。

その後は宿近くのスーパーへ。中にあるカフェで休憩。

コーヒーがお手頃価格で、良い国です。

休憩したらスーパーで買い物。

17:30、宿に帰宅。

特に何かしてるわけではないですが、やはり南米は街歩きをするだけでも気を張るので凄く疲れますね。

その後は洗濯して、シャワー浴びて、ゆっくり。

20:30、夜飯。

スーパーで買った昨日と同じサンドイッチ。300円ちょっと也。

23:30、就寝。

明日はメデジンからバスで2時間ほどの、ピエドラ・デル・ペニョールという悪魔の岩へ行こうと思います。そして、そこからすぐ近くのグアタペという街にも足を伸ばして見ようかと。

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