「異常」も続けば「正常」|それは良い異常?
何かを達成したいと思う時、あなたはどのくらいがんばりますか?
「一生懸命頑張る」
その基準は人それぞれです。
そんなときにお伝えしたい言葉があります。
「異常」も続けば「正常」
会計士試験の際にこの言葉に出会いました。
忘れかけてた思いを蘇らせるためにこの記事を書きます。
これは僕が経験した3つの経験談です。
■これまでの「異常」が続けば「正常」
〇ラグビーの痛み
〇会計士試験勉強
〇監査法人時代
≪ラグビーの痛み≫
僕は高校のときラグビーをしていました。
今でも忘れないのは、はじめたての頃の「痛みに対する驚き」です。
何度も事故に合っているのかと思いました。
体全体に「ゴスン」と衝撃音が響き渡ります。
それが3年生になるころには、何も驚かなくなります。
痛いけど、痛くないのです。
それは「痛みがあることが当然だから」という認識になったのでしょう。
快感とまではいきませんが、求めている自分がいました。
人生で初めての「異常も続けば正常」です。
引退した時の物足りなさは、言うまでもありません。
≪会計士試験勉強≫
国家試験といわれる資格試験です。
試験科目は6科目。
でもその量は普通に考えると異常です。
一体何冊のテキストと問題集をやったかすら定かではないです。
専門学校に入り、既に何年も勉強している人を見ていると、常に朝から晩まで、毎日毎日12時間以上、自習室で机に向かっています。
最初に感じたのは「こんな異常にならないと合格できないのか....」という驚き。
僕は試験に合格するまで4年かかりました。
大学生活を全て投じています。
最後の頃の勉強時間は、毎日14時間を超え、食う・寝る以外は常に勉強していました。
体にそのリズムが擦り込まれているのです。
でも「そのくらいやって当たり前」になっていました。
2度目の「異常も続けば正常」
ただ「勉強をする」がいつの間にか好奇心に変わっていたのです。
スマートに合格はできませんでしたが、当時の努力は今の大きな財産です。
≪監査法人時代≫
監査法人は残業が激しい業種であります。
今では働き方改革が叫ばれ、長時間勤務は解消されているようですが…
当時の上司は不思議なことに、夕方くらいからエンジンがかかってくるタイプ。
普通だったら「さぁボチボチ帰ろうか。」という時間帯にエンジン全開になるのです。
「え、なに?これが普通なの!?」ってなりますよね。
僕は監査法人を3年弱勤めました。
3年目を迎えるころ、また「異常も続けば正常」が起きてきます。
夕方からエンジンがかかるタイプにはなりませんでしたが、永遠と働いていました。
それが業界としての「正常」であり、それを体が受け入れてしまったからでしょう。
■「良い異常」と「悪い異常」
「異常」にも種類があります。
「良い異常」と「悪い異常」
≪良い異常≫
「ラグビー部の異常」と「会計士試験勉強の異常」
これは「良い異常」でした。
いつまでも痛がっていたら、相手は倒せない
いつまでもさぼっていたら、試験は合格できない
自分が大きくなるための「異常」でした。
この異常が正常になったからこそ、何人もなぎ倒せました。
試験にも合格できました。
最初は異常と思うことであっても、努力によって正常にできるのです。
当時の「異常」が続いたことによる「正常」は、僕の中の努力基準になっています。
≪悪い異常≫
「監査法人時代の異常」は「悪い異常」です。
なぜか。
「その異常を正常にしてまで得たいと思うことが無かったから」です。
ただ毎日の業務に追われる。それだけでした。
やってもやっても終わらない仕事。
期限もあるので何とかするために永遠に仕事。
でも、それで何を得たかったのか。
今でもわかりません。
クライアントとの信頼構築はとても楽しかったですが、それと激務は関係ありません。
怖いことは「悪い異常」であっても、継続すると「正常」になってしまうということです。
■「良い異常」をしっかり見つける
何かを達成したいと思う時、
残念ながら今までの自分の物差しでの「頑張る」では足りません。
今の自分が考える「異常」の水準で努力してみてください。
達成したい目標がある場合にのみ、「異常」を「正常」にするのが望ましいです。
最初はつらいのが当たり前。
でも目標のための「異常な努力」は必ずあなたに実りをもたらします。
「異常も続けば正常」
気が付くと「当たり前」のラインが急上昇していますよ。
圧倒的な努力ができる者のみが「自由」を手に入れられる時代です。
その「圧倒的な努力」を「正常」にしましょう。
ではまた!
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