見る No.2311
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人、自ら照らさんと欲すれば、
必ず明鏡を須(もち)う。
主、過ちを知らんと欲すれば、
必ず忠臣に籍(よ)る。
(自分がどういう人間であるか見ようと思ったら鏡を用いる。
君主が自分の過失を知ろうと思えば、
必ず忠義な家来が必要だ)
太宗(唐の第二代皇帝)
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太宗の治世の知恵を記した『貞観政要』からの一節です。
信長も秀吉もこれを読まなかったために、志半ばもしくは、一代でその治世を終え、
北条政子や徳川家康はこれを読んで治世を永く保つことが出来たといわれます。
名君と言われる太宗が、絶対的な権力を得ても独裁に陥らず、家臣の諫言に耳を傾け、
仁義道徳と人格を重んじる王道政治を行ったことが記されています。
『天災は君主に徳が足りないから』とも考えた皇帝。
どんな組織でも他人事にせず取り組む人が集まれば、物事は実現していくでしょう。
『貞観政要 上に立つ者の心得』(渡部昇一、谷沢永一対談録・致知出版社)からのご紹介でした。
「今日の言葉」
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