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【今日の言葉】 譲る No.3423
仕事というものは、全部をやってはいけない。
八分まででいい。八分までが困難の道である。
あとの二分はたれでも出来る。
その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。
それでなければ大事業というものはできない。
司馬 遼太郎
歴史小説「竜馬がゆく」の中で作者である司馬遼太郎氏が坂本龍馬に語らせていたのが、上記の言葉です。
大政奉還を提案した龍馬が、その後の新政府において自らの役職や手柄を求めず薩長や岩倉具視に譲ろうとした場面です。
司馬氏はあとがきでこのようにも語っています。
『私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。
人が集まることによって知恵と力が持ち寄られてくる。
仕事をする人間というものの条件のひとつなのである。』
他の誰から認められなくても自分は知っている、認めている。
俺が俺がの「我」を捨てて、お陰お陰の「げ」で生きる、ですね。
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