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【73】僕の知らなかった母親②
2018年8月、お盆休みに一同に集まった母方の親族達!
久しぶりに会う従兄弟達とも楽しい時間を過ごせました。
そして、皆で夕飯を食べながら2年前に亡くなった爺ちゃんの話しをしていたんですが、その時にふとおばさんがこんな言葉を漏らしたのです…
『爺ちゃんはいつもお姉ちゃんばっかだった…』
『えっ!』
僕はその言葉を聞いた時、一瞬驚いたのと同時にふと何かに気付いたかのように母親を見たのです。
と、その時でした…
母親が「ヤバいっ」て顔をして僕から目を背けたのです。
まさに一瞬の出来事でしたが僕はその姿を見逃しませんでした。
どうやら母親としては聞かれたくなかったことを聞かれてしまった…てとこでしょうか?
そして、そんな母親の姿を見た僕は瞬時に色々なこと察したのです。
僕が育ってきた環境…小さい頃から何故兄には優しく、何故僕のことをあんなに嫌っていたのか…
もしかしたら…いや間違いない!
さらにその後、皆で話をしている時に爺ちゃんが亡くなる少し前の話しになったのですが…
当時爺ちゃんがわがまま言いたい放題で全く言うことを聞かない状態が続き、おばさん夫婦としては世話をするのがとても大変だったみたいなのです。
そこでうちの母親に1週間だけでもいいから手伝いに来て欲しいと連絡をしたのですが、母親はおばさんからのSOSを断っていたそうなのです。
理由を聞けばどうやらうちの父親が行かせなかった…とのこでした。
オレのメシはどうするんだ!…みたいな…
この話を聞いた時、その場にいた皆は『ちょっとそれは酷いね…』みたいな感じで父親を否定していました。
確かにその話しを聞けば皆そう思うかもしれない…
しかしこの話を聞いた時、僕の中ではある違和感を感じていました。
いや、おかしい…うちの父親、そんなこと言う人じゃないぞ!って…
オレは行かない!とは言うかもしれないけど、母親に行くな!と言う人ではないと…
父親は基本スジを通そうとする人だったし、現にこの時は普通に父親を残し1人で新潟来ているし…
僕はこの時、母親の発言は何かおかしい…と違和感をずっと感じていたのです。