【物語る映画ポスター】ベイビー・ドライバー
映画ポスターが好きです。
映画の非公式ポスターのみで
作品を紹介するコーナーです。
天才的なドライビングセンスをもつ主人公。
ある借りを返すために
強盗の逃がし屋として使われる。
超おもしろい映画です。
主人公のベイビーは
いつもなんだか孤独。
いつも耳に挿しているイヤフォンには
わけがありました。
子供の頃の事故の後遺症によって
ひどい耳鳴りを患っているのです。
以来ずっと、音楽でノイズをかき消している。
ベイビーが聞いている音楽を
同時に聞きながら物語が進む。
ノリノリで颯爽とした素晴らしい選曲。
ノリノリな音楽のライブ感と
ドライビングの颯爽感が見事にリンクする。
ギアのチェンジと楽曲チョイスも
ベイビーにとっては同じだ。
サツに追われてる間もノリノリ。
ベイビーはずっと音楽を聞いてきたせいか
世界そのものを音楽のようにとらえてる。
その感じがうまく表れてますね。
カセットテープのラベルに
タイトルと出演者の名前がうまく乗る。
またベイビーは、日常で聞いた音や
人の声を録音して集めて、リミックスして
遊んでいるのです。
まさに音楽的に世界をアレンジする。
音の波形で作品を表す。おしゃれ。
映画を見ていても、音楽的というか
物語がリズミカルに把握できてくる。
とくにオープニングのMVみたいな映像は
すごい楽しいです。
流れる歌詞が街中の看板とか標識に
タイミングばっちりで写り込んで、見事。
こちらも波形ですね。
本作はハイセンスなポスターが
山ほどありました。
なんか書いてる私もDJしてる気分に
なってきました(やったことないけど)。
見所のひとつはカーチェイス。
とにかくカッコイイ。クール。
ベイビー役のアンセル・エルゴートは
5時間のセッションを10回おこなって、
スタントを練習して
説得力のある役作りに挑んだとか。
グリーンバックもほとんど使ってない。
すげえ。
チェイス中に流れる音楽も
ベイビーが聴いてるものだし
臨場感マックスで楽しめます。
そのあたりの
「カーチェイスと音楽の融合」が
ハイセンスに表現されたポスターがほんと多い。
↓とくに見事なものを3つ
音楽とドライビングを武器にして
世界を手玉に取ったようなベイビー。
恋愛には一途。
彼女以外の雑多なものは
雑音として遠ざけて、注意は愛に向く。
そのいく先は?
クライム・アクションとしても抜群だし
音楽も最高。
主人公の世界観と映画画面そのものの
音楽を通しての、連携、リンク。
素晴らしい映画でした。
Netflixで見られます。
オススメです。
ご覧頂きありがとうございました。