【映画感想】「ローマの休日」は王女可愛すぎてそれどころじゃない
オードリー・ヘプバーン可愛すぎ問題
とにかく可愛いです。
それだけで観る価値ありです。
白黒だから古いからって観ないのは損です。
オードリー・ヘプバーンのリアルな美しさを堪能するだけで
出会えてよかったなーと思える映画です。
この映画の見所はそれに尽きると言っていいくらいなんですが、
あまりにも美しいので、アン王女(オードリー・ヘプバーン)に見惚れていると、
とある法則をみつけてしまいました。
冒頭、王女が秘書からスケジュールを聞くシーン
いつも寝る前に食べさせられるというクラッカーを不機嫌そうに齧っています。
またジョー・ブラッドレイに後を付けられて、
話しかけられたときも、ジェラート?を食べています。
なんかよくモグモグしてるんです。
他にも、念願のカフェでお茶をする場面でも、
やたらとストローをくわえて遊んでますし
3人になって帰る頃には
タバコまでくわえています。
変な意味じゃなくて、
何か意図があるんじゃないかと考えてみました。
他にも、「口」が関係している場面として、
病気だと思われて医者に体温を図られるシーンです。
下界、庶民の街で初めて迎える朝。
少し口が影で隠れています。
このあたり、何を表現しているかというと、
「王女は本音を言うとき何かとモゴモゴしちゃう」ってことだと思います。
つまり、
王女なんか辞めてしまって
憧れの庶民の暮らしをしたい!ってときは、
口が自由に動かない状態になっています。
↑に上げた6つのシーンでは全て、
王女の本音、本心が露わになりかけている瞬間でした。
・・・と考えてみると、
彼女は無意識のうちに、本音を隠そうとしている・・?
言いたいけど、「言ってはいけない」という拒否反応をしている・・?
本当はイケない「ローマの休日」だということを
本能的にわかっているのかもしれません。
有名なシーンで
ローマの観光名所を回っているところで
まさに真実の「口」が出てきます。
この石は「嘘をつくものは手を噛みちぎられる」
と言い伝えられるもの。
二人はきゃっきゃ言いながら手を入れていくのです。
ここでの彼女の怖がり方?びびり具合?は、
ちょっと強調されている感じがあります。
おそらく、「口」に関することで、
本音を言うことに不安を感じているのではないか、と思えてきます。
なぜあえて「真実の口」を登場させたのか?
意味は深そうです。。
まとめ
少し妄想しすぎたかもしれません。
いろいろ解釈をしてしまって小難しくなってしまったかもしれませんが、
一番重要なのは、
オードリー・ヘプバーンの美しさです。
とくに可愛らしさ、あどけなさ、純粋さ。
分析したように、言いたいけど言えない、という拒否反応は、
彼女が「嘘をつけない」から。
つまり、素直すぎるんですよね。
性格も純粋で、美貌。
そんな王女アン様を眺めるだけで
十分に映画を観る価値があったとわかって頂けるはずです。
とくにすごいのはラストシーン。
愛し合った二人がこれで会えなくなる場面。
新聞記者が大勢いる公の場なので
お別れの言葉も言えない状態での表情。
言葉なしで、表情のみで表現される感情があります。
これは映像で見ないと感じ取れないものですので
是非ご覧になって確かめてみてください。