在宅ワークと家族。家で仕事しているおとうさんへ「父は忘れる」D・カーネギー/”人を動かす“より
こんにちは。たくまろです。
最近はウィルスのせいで会社に居る時間よりも家にいる時間の方が長くなりました。加えて、家族も家にいるので子供と顔を合わせることが多くなっているこの頃です。これを読んでいる人も家族と過ごす時間に変化があるのではないかと思います。
家で仕事をするという環境の変化は意外としんどいですよね。
ぼくは、家族の気配を感じながら仕事をした経験がなかったためかどうしても集中できないでいます。そんな時、部屋で仕事をしていると娘が部屋に入ってきてチョコボールをくれました。
「ありがとう」そう言ってパクリと食べた訳なんですが
その瞬間こんなウィルスが大変な時期に素手で物をもらってすぐ食べるなんて、無用心すぎると反省しました。
そんな僕とは裏腹に娘は嬉しそうに部屋を後にしました。
娘が去ったあと何をしようとしていたのか、何をしなくちゃいけないのかということを確認するところから仕事が始まります。
口の中はチョコの甘さで、コーヒーが飲みたくなってさらに集中できなくてとにかくぼーっと天井でも眺めているとふと思い出しました。
「父は忘れる」デール・カーネギーの人を動かすという本に収録されているお話です。
どんなお話かといいますと
とても厳しい父がいます。
父はまだ小学生低学年の小さな我が子の眠る部屋で涙を流しています。
息子の額には細いブロンドの巻き毛が汗でまとわりついている。
寝息を立ててぐっすりと眠る息子の頬をそっと撫でながら父は涙を流し
後悔するのです。
と
こんな感じで始まるのですけど
これが本当泣けるんですよね。僕は特にお気に入りで、忘れないように紙にかいてスーツの内ポケットに入れていた時期がありました。子供だけでなく大切な誰かを思うばかり自分の考えばかりに固執してしまい周りが見えなくなってしまった時にこの「父は忘れる」を読むと、とても素直にクールダウンできるんです。これを読んでいる在宅ワークをしているお父さんにはぜひ読んでほしいです。
つづきが気になりますよね?
さっきは子供部屋で眠る息子を父が後悔しながら涙しているところまでお話しましたね。どうして父は後悔しているのか?話はその日、朝にさかのぼります。
朝、父は息子に事細かく注意をします。
「挨拶をしなさい」
「開けたドアは閉めなさい」
「顔を洗いなさい」
些細なことですが我が子には立派な大人になってほしい父は細かいことを息子に言って聞かせます。朝、家を出て途中まで歩く父と息子、分かれ道で息子は大きく手を振り「行ってらっしゃい」という
父は眉間にシワを寄せて「胸を張って歩きなさい」と返しました。
夕方父が帰ってくると息子は玄関先で靴下のまま遊んでいました。
良く見ると靴下には大きな穴が空いていて、靴下が台無しになっていました。
父はその靴下のことを叱りつけます。
「お前はどうしてものを大切にしないんだ。靴下だってお金を払って買っているんだ。お前がお金を稼げるようになって自分のお金で買うのなら文句は言わない。大切にしなさい。」
その日の夕飯でも、食べ方を細かく注意する父。
夜になり
父は書斎で新聞を広げていました。
そこへ息子がバツの悪そうに入り口に立ってもじもじしていました。
その様子に気がついた父は機嫌が悪そうに
「何か用があるなら早く言いなさい」
息子はゆっくりと父のそばに行き
そっと肩に手をかけて父の頬へキスをしました。
そして、おやすみなさいと言ってバタバタと廊下を走り
階段を上がり自分の部屋に向かいました。
いつもなら
「廊下を走るんじゃない!」
「階段を音を立てて上がるんじゃない」
と言っていたに違いないのに
父は放心していました。
そして、父の頬に涙が流れでたのです。
「私はなんて、残酷で惨たらしいことをしていたのだろうか。まだ年端もゆかない小さな子供に多くを求めすぎていた。期待しすぎていた。」
父は今までのことを後悔して
泣き崩れたのでした。
そうして、父は寝ている息子部屋へ謝りにきたのでした。
…
…
いやー。泣けますね。
在宅ワークで子供が邪魔してくることもあるかもしれませんけど
それはあなたが好きだからです。あなたが好きだからあなたのところへやってきて何かをくれたり、話をしにきたりするんですね。
いい感じで仕事ができてたのにーって思ってしまうことがあるかもしれませんけど、「父は忘れる」是非思い出してみてください。
そして、夜眠る子供部屋に行ってみてください。
手を握ってみると
思ったよりも小さくてびっくりしますよ。
さあ、仕事を頑張りましょう!
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