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【お茶✖️染色】コラボ商品を発売します。

2月3日の『立春』にあわせて、OFF+ONさんの焙じ茶とのコラボ商品を発売します。昨日から予約販売がスタートしました。


コラボパートナー「OFF+ON」について

自分(こと屋)のプライベートなパートナーでもあるOFF+ONさんは、自家焙煎でお茶を製造販売しています。
数年前に宮崎の白玄堂さんで日本茶にハマったことをきっかけに、日本茶インストラクターの資格を取得し、自分の手で何かを「つくる」ということをやりたいと、荒茶を仕入れ焙煎する技術を磨いてきました。

「焙煎」というと、コーヒーの方がイメージしやすいかも知れませんが、コーヒー豆も焙煎で深煎りや浅煎りなどがあるように、日本茶も一連の工程を経て荒茶という状態になった後、最後の火入れすることによって”煎茶(いわゆる緑茶)”や”焙じ茶”と変化させることができます。

初めは味が不安定だったお茶の焙煎もこの1年をかけて、隣で見てきて、毎回味わってきた身として、手前味噌ですが自信を持って”美味しい!”とお勧めできるほどに安定してきたと思っています。

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季節と色味

OFF+ONのお茶は、焙煎(火入れ)した日付など裏に記してあり、その時期の暦(二十四節気七十二候)が商品名になっています。
あっという間に過ぎていく日々の中で、少しでも季節を感じたり、言葉に温もりを感じるようなそんな思いが詰まっているのだと思います。

そこに対して「こと屋」ができることといえば、暦を大事に、その季節にあった色味をつけることくらいではないでしょうか。
もちろん、二十四節気七十二候全てにちなんで作れたら一番面白いのかも知れないのですが、それは後々の楽しみにとっておいて。

まずは「立春」「立夏」「立秋」「立冬」からスタートすることになりました。


春の色

今回テーマにしたのは、”黄緑”。

春の色といえば、梅や桃・桜など、いわゆるピンク色をイメージするのが一般的ではないかなと思います。

だがしかし、私の色の基本は藍染めです。
もちはもち屋というように、桜染めは桜染めのプロに任せましょう。


花をのみ 待つらむ人に 山里の 雪間の草の 春を見せばや

藤原家隆

春の訪れは、樹木だけでなく足元にも。
宮崎は雪が積もることがほとんどありませんが、雪解けのある地域では、雪解けと共に萌える若草も春を告げてくれるのでしょう。

そして若草の色は緑。草木染めの緑の基本は青+黄色です。
やっと仕事ができます。

そういうことで。でも単色よりは、グラデーションなんてこだわりも拙い技術で取り入れて。

まず藍を染め

染料を煮出し

黄色から緑のグラデーションにしました。

使った染料は「刈安(カリヤス)」というイネ科の植物。
とても優しい黄色を染めてくれます。
おそらく近江の刈安なので、OFF+ONの出身、滋賀県のお膝元である伊吹山で取れたものでしょう。

商品について

そうして染めあがった木綿のハンカチーフでOFF+ONの商品を包めば出来上がりです。

種類はリーフとティーバッグ
シワや膨らみを目立たなくしています。この素材は染めるのが難しい・・・。


ハンカチーフ単体での販売はしておりませんので、もし「ハンカチーフください」という方は、こちらのお茶をご一緒にお求めくださいね。味は保証します。

「緑茶は苦手、お茶はあんまり飲まない、コーヒー派なんだよね…」という方も、ぜひ一度今回の焙じ茶は試してみていただきたい。
コラボ商品に限らず単品の煎茶ほうじ茶も販売しているので、ぜひオンラインストアをご覧ください。




寒い時期を乗り越えて、心地よい春を迎えられますように。

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