タイの首都バンコク(の正式名称)と、僕
タイの首都の正式名称をご存知でしょうか?
「え、バンコクじゃないの?」って思いますよね。僕もそう思ってました。
正式名称は、กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์といいます。
イン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、天使の大都。
こういう意味らしく、タイの人は「クルンテープ」と呼ぶとのこと。
タイの首都バンコクの正式名称とはじめて出会った日
はじめての出会いは、大学生の頃のこと。
同じクラスで、いまでも仲良くしている友人が、ピカソのフルネーム・朝青龍のフルネーム・徳川15代将軍・元素周期表などを暗唱できるという特殊能力を有していて、彼のレパートリーの1つがタイの首都バンコクの正式名称だった。
当時の僕といえば、海外旅行で行ったことあるのは韓国くらいで、英語も受験勉強ちょっと頑張った程度。あとは第二外国語で中国語を専攻していたくらい。
異国の言葉を耳にする経験がほぼゼロだった僕にとっては、早口で、さらさらと知らない国の言葉を話しているのが妙に魅力的に感じて、都度リクエストしては、呪文のようなその言葉が唱えられるのを楽しんでいました。(ネタ的に披露してくれていたので、好きなことを語る時のオタクも顔負けのスピード感で暗唱するのが単純に面白かった。が度々リクエストしていた本当の理由なのですが)
タイの首都バンコクにはじめて降り立った日
はじめてタイの地を踏んだのは大学5年生の時。
当時の僕はバックパックを背負って世界一周をはじめて、ちょうど最初の1ヶ月が経った頃に足を踏み入れたのがバンコクでした。
シンガポールからマレーシアを経由して、マレーシアとタイの国境の街であるHat Yaiで予定していた電車がキャンセルになり、泣く泣く滞在を決めたはいいが、ケンタッキーのチキン&ライスセットに山盛りのパクチーが載せられているのに戦慄し、何も知らずに宿泊した宿が現地民向けの売春宿で満足に眠れぬまま朝を迎え、翌日発の夜行列車でやっとの思い出辿り着いた街。
到着して、「まずはトムヤムクンとシンハービールでしょ」と息巻いて路上の屋台に入ったものの、辛い & 疲労からすぐに酔いが回って顔が真っ赤になって、店員に本気で心配されたのはいい思い出。
他にもいろんな話があるのだけれど、今回の記事では割愛。
タイ人はタイの首都バンコクの正式名称を暗唱できる?
とまあタイの首都バンコクの正式名称との出会いと、はじめて降り立った日の思い出を綴ってみましたが、僕がクルンテープ(愛を込めてそう呼ばせてほしい)を強く意識するようになったのは、世界一周から帰ってきた後のことでした。
バンコク在住の友人の友人が日本に来るから一緒に遊ぼうーと誘われて、ふと、「タイ人はタイの首都バンコクの正式名称を暗唱できるのか?」という疑問が頭に浮かんだのです。
友人の友人が日本に来るまで2週間。この2つを会話のネタにしようと心に決め、数十分だったか、数時間だったかは忘れてしまったけれど、とにかく反復して覚えたものです。
①タイの首都バンコクの正式名称を暗唱できるか質問する
②僕自身がタイの首都バンコクの正式名称を暗唱して披露する
結果(反応)は以下の通り。
①「もちろん暗唱できる」
②「あ、うん発音ちょっと違うけど何言ってるかわかる」
こうして僕も晴れて、冒頭の友人のように「タイの首都バンコクの正式名称」を暗唱できる男になったわけです。
なぜタイの首都バンコクの正式名称についての記事を書いたか
少し前からβテストをしていたルビ機能で僕がやりたかったけどできなかったことをフィードバックしていたのが対応完了したことを、同僚がわざわざ僕のtlで教えてくれたので、「よし、じゃあせっかくなので記事書こうか」と宣言したのが事の発端です。
本当は冒頭の「タイ語に日本語でルビ振るやつ」がやりたかっただけなのですが、過去の話を思い出しながら筆を進めていたら止まらなくなっていた。という感じです。一生分の「タイの首都バンコク」を書いて満足しました。
(いきなりルビの宣伝記事のような展開になりましたが、宣伝はあくまで「ついで」です。僕がタイの首都バンコクの正式名称についての記事が書きたかったのが先。宣伝は後。)
さて、肝心のルビ機能ですが、ネタ的に使うこともできるし、外国人や子供向けにふりがなを振ったり、外国語を学ぶための記事で活用したりと、いろいろな使い方ができるので、気になるよーという方は、ぜひ以下の記事も読んでみてくださいね。
さいごに
はじめてバンコクの地を踏んでから9年。
1回目の滞在の後にラオス・カンボジアを周って戻ってきたのが2回目。
前日に急遽出張が決まり、上司とお客さんと行ったのが3回目。
ベトナムに住んでいた頃、当時のパートナーと行ったのが4回目。
はじめて行ったときは、「微笑みの国」「トムヤムクン」くらいのイメージしかなかったのですが、何度も訪れ、現地に友達ができ、頻繁にタイ料理を食すようになり、いまではかなり心の距離が近い国になりました。
こんなご時世なので、次に行けるのはいつになるかわからないですが、またジメッと暑い空気に包まれながら、路上の屋台でビールを引っ掛けたいものです。
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