PENTAX Q7をほぼ10年使い倒してきた記録

2024年3月23日 20:21

カメラ全く詳しくなく、興味もなかった人間がカメラを買おうと思って最初に選んだのがPENTAX Q7でした。そしてそのままこのカメラを飽きもせず約10年メインで遊び倒した(というか直近まで他ののカメラを買ってない)、っていうそういうお話です。

どうしてこのカメラを選んだの？

…以下の内容は完全にうろ覚えです…

時は約10年前に遡って2014年の11月、ちょうど20歳になり成人を迎えた私は、自分に成人祝いを買おうと思って通販サイトをぐるぐる。
貧乏学生なので予算は3万程度、せっかくなので長く使えるものがいいな…で探してた気がします。
専門学校から大学の芸術学部音楽学科への編入が決まり、メインでやってた音楽以外の芸術分野にも触れてみたかった(編入先には写真学科がありました。ほぼ大学特定できますね)のと、この頃周りにはカメラを趣味にだったり、この後仕事にしてこうとするつもりな知人が多数いたので、その影響も大きく、たしかにカメラなら長く楽しめるか…ということでカメラを探すことに。

ただ、自分の非常に飽きっぽい性格を考えるに大きくて重いカメラは絶対持ち出さなくなるし、レンズ交換できたほうが楽しそう、、、ってことで、軽くてあとからレンズ交換できれば拡張性も高いしミラーレスを買おう、で、その予算内で新品買える一番軽くて面白そうだったのがペンタックスQ7でした。この頃は一切センサーサイズとか画素数とかなにもわからないので、本当に値段で決めたといっても過言ではないです。
時期的にはQ-S1も販売開始してギリ併売していた時期でした。中身的にはほぼ差がないので安い方とかそんな選びかたしたと思う。
たしか標準ズームレンズキットで2万4千円だったと思います。その後レンズプロテクターとSDカードやケースなんかも買い足してちょうど3万くらい。

純正ストラップは今も残していますが、革がボロボロになっちゃったのでもう使えない。

ただ撮ってるだけで楽しい

カメラ技術とか本当にわからなかったので、基本オートモード固定、たまにデジタルフィルターつけて写真撮るのがメインでした。でもケータイで撮ってた写真とは雲泥の差で、撮ってるだけで本当に楽しかったです。
RAW現像もカメラ内現像はやりましたがPCで現像はほぼやりませんでした。データ重いし面倒だし。基本全てJPEG撮って出しです。
ちなみにJPEG撮って出しメインは今も基本方針です。飽き性の人間が細く長く趣味を続ける秘訣は面倒事をできるだけ避けること。

以下の写真は全部Q7+02STANDARD ZOOM、JPEG撮って出し、カスタムフィルターはかけたりしなかったり撮ったものです

02用のフードは持っていないので、光の当たり方が激しいとどうしてもゴーストやフレアはでてしまいます。それもそれで面白いと思ってるので別に良い。

中学時代から親友のオタク。(掲載許可済)
彼からはカメラの技術的なところとか色々教えてもらいました。
今でも一緒にバカやって楽しんでます。
使ってるのはCANON EOS-1D MarkⅢ
今もメインだそうですがシャッターボタンがダメになってるし流石に15年以上前のカメラだしでボディ新しくしたいなーって7D2ほしいな～って言ってました。

たしかAuto110モードだったような?
SLとかはこういうフィルムシミュレーションみたいなのが絶対的に似合いますね。

お気に入りの1枚。この頃は夜間にISO100固定のまま長時間露光するのが楽しくて色々ためしてました。これはExif見る限りシャッタースピード5秒。

2019年、やっと2つ目のレンズを買う。

実は標準ｽﾞｰﾑでわりと満足しちゃってたのと、間の4年半は音楽関係にお金かかりすぎて一切次に進めなかったのもあって結局レンズを増やしてませんでした。やっと落ち着いたのと、単焦点に興味が出たのもあって2019年の春にやっと01 StandardPrimeを買います。この頃はまだディスコンじゃなかったのでたしか新品1万とかだったと思います。
あと、”ズームできない”よりは”ズームしなくていい”というのが個人的にハマったようで、以降今に至るまでの殆どはこのレンズで撮ってます。あと換算39mmってのが使いやすかった。
02は一切使わなくなっちゃったので、当時は最初から単焦点キットで買ったらもっと幸せになれたのでは？とちょっと後悔したもんです。

正直この見た目の良さにやられて買いました。
ストラップは今も使っている帆布のハンドストラップになっています。

最初に撮った写真がこれ。なんでのりたま撮ったのかは覚えてない。
F1.9の力で周りがソフトにボケるのに感動した記憶。

以降は01 STANDARD PRIMEで撮った写真。

2021年2月、秩父鉄道にて。
このときは先の02ズームも持っていて、外で撮ってる時はズーム、駅の中や列車乗ってるときは01単焦点で撮ってたと思います。レンズ複数持って出ても他のレンズ交換式カメラの半分以下の容積で済むのはQシリーズの圧倒的な利点です。

レンズを揃えたくなって05/06/07も買う。

更に時が進んで2022年初頭、この頃にはQ-S1も販売終了してしまい、Qシリーズ自体がディスコンになるのでは…？という噂がたっていました。レンズはまだ販売終了してなかったけど、多分生産はとっくに終わってたと思う。
そこで新品買えるうちに…ということで、
05 TOY LENS TELEPHOTO
06 TELEPHOTO ZOOM
07 Mount Shield LENS
をまとめて買ったのでした。まだ06は1万そこらだったしマウントシールドレンズはたしか2000円とかだったｗ
08レンズも欲しかったけど、この頃にはもう暴騰してて中古でも5万とかだったので諦めた。

なお、マウントシールドレンズは名称通りほぼマウントカバー代わり、05に至ってはは使った記憶がほぼないです。(撮った写真見つからなかった) トイレンズの癖して思ったより普通に撮れちゃう&ちゃんとしたズームも同時に買っちゃったから…　なので完全にコレクション扱い。

07 MOUNT SHIELD LENS
このレンズ、癖が強すぎて撮るのがめちゃめちゃ難しいです。
よっぽど写ルンですとかのほうが簡単。ほぼマウントカバー扱い。

06 TELEPHOTO ZOOMで撮った写真

23年1月、引退直前の田園都市線8500系。生まれた時からずっと親しんでいたのでちょっと寂しかったな。

こっちは39.3mm(換算179mm相当)F2.8
めっちゃボケて面白い 1/1.7センサーでこれができるの、すごいよね…

そして2024年、03と04も買った

今年に入り、理由あって突然カメラ欲が再燃したんですが、とりあえずQシリーズのレンズを揃えてからステップアップしようと思いました。
そんなわけで、Qマウントレンズであと所有していないのは魚眼と広角トイレンズ、そして8版の大径広角ズームなので価格調べたらいつの間にか全部販売終了してるわ暴騰してるわでびっくり。ちょっと粘って現実的な金額の中古を揃えました。

魚眼めっちゃ面白いじゃん！ってなった。
Q7とQ-S1の場合、四隅がケラれるのを防ぐために自動クロップされてしまうそうなので、フル性能を使うにはQかQ10が必要らしい。

04 TOY LENS WIDE
まだ試せていない。リコーイメージングに社名変更するときのチラシがはいってたので、わりと後のほうの製造だったのかな？

そして01~07まで揃った

揃うと壮観ですね。本当は08 WIDE ZOOMを変えればQマウント専用レンズはコンプリートできます。ただちょっと高い(中古で7万くらい。KのLimitedレンズ買うよりたけーじゃねーか！)ので流石にボーナス待ちかな…

もともと収集癖が揃わないならそもそも買わないか、揃えるなら全部揃えるの0か100みたいな揃え方をするタイプなので、こうやって揃えられることに意義があります。嬉しい。他のカメラシステムじゃこうはいかない。

そのほか試作品だけで市販されなかった09マクロレンズとかMS-OPTICAL(宮崎光学) SONNETAR 25mm F1.1 for Q(100本限定？)とかありますが、どちらも入手は現実的に無理なので勘定外。それよりはペンタックス純正のKマウントレンズアダプターが欲しいですが、あれも結構値段するんですよね…(でも他のアダプタとちがって物理シャッターついてるのと手ブレ補正効くのが偉い)

実際のところ使うのは01 Standard Primeと06 Telephoto Zoomの二本だけで、あとは今後たまに魚眼使うかもなーくらい。のこりは全部コレクションでしかないですが、それでもほかのカメラユニットよりは圧倒的に安いです。小さくて可愛いカメラが好きならおすすめです。
換算70-200F2.8できるカメラが中古2万程度で構築できるのはQシリーズだけ！！！はあとてのひらサンニッパことオリンパスStylus 1 くらいしかないと思う

約10年でシャッター回数は1万4千回程度でした。多分カメラ1つしか持ってないことを考えると圧倒的に少ないですが、細く長く続けていくことができたのはいいことでした。今後も手放すことはないでしょう。

センサーサイズがデカいほうがいいならQ7かQ-S1ですが、所有欲的にはQがおすすめ。唯一マグネシウムボディですし。35mm換算望遠を稼ぎたいとかマニアックなオーダーカラーを狙うならQ10もアリ。

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