秋になるとバイクが恋しくなる
秋が近づき、朝晩の風がひんやりしてくると、決まってバイクが恋しくなる。大学時代、通学の足として、そして週末の冒険のパートナーとして、私はいつもバイクと一緒だった。あの頃は、バイクがあることでどこにでも自由に行けるような気がしていたし、風を切りながら走る爽快感にすっかり魅了されていた。
毎年秋になると、バイクを走らせながら見た紅葉が懐かしく感じられる。大学のキャンパスから少し足を伸ばせば、美しい山々の風景が広がっていて、紅葉が赤や黄色に染まる姿を求めてバイクを走らせた。エンジンの音が響く中、街を離れ、山道を抜けると、色とりどりの紅葉が迎えてくれる。そんな瞬間は、自分が自然の中に溶け込んでいるようで、バイクで走る楽しさが一層心に刻まれていった。
季節が変わると、バイクでの楽しみ方も変わる。秋が終われば、バイクは寒さの中に取り残されるようで、冬は少し遠ざかってしまうけれど、夏が来るとまた海までのツーリングが始まる。大学時代、友人たちと海岸線を走り、青い空と海を眺めながら走った時間は、何ものにも代えがたい思い出だ。バイクがあったからこそ見られた景色や感じられた風、あの時の記憶は今も色褪せないまま残っている。
社会人になり、バイクを持たない生活がすっかり普通になっているけれど、秋になるたびに「やっぱりまた乗りたい」と心がざわつく。今は忙しさに追われる日々だけれど、またいつかバイクを手に入れて、あの頃のように自由な風を感じながら走りたいと思っている。
やっぱり、バイクは最高だ!🏍️