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高等教育の覚醒
昨日のつぶやきの元記事です。
高等教育が変容するのか?
高校生が大学や専門学校にとりあえず進んだところで、当分は、以前の様な学生生活が送れそうにありません。多くはリモートと対面のハイブリットの教育となり、そこで能動的に関われる学生とそうでない学生の差が出来そうです。
今までの対面でも、学生の熱意に差があるのは同じですが、今回はリモートをうまく使いこなせる学生と、そうでない学生という差を生み出すという、対面とはまた違った形での差も出て来るでしょう。
また、教員の側にも、リモートに適した教授方法を開発していく必要があり、対面と同様では、十分に効果的な講義にはならないケースが現れる可能性があります。
他にも、学生数の増加により、高校段階での教育が十分でないままに進学するケースが、以前より増えて来る事も考えられます。高校までの教育のフォローアップなども必要になってくるなど、今日の高等教育機関は、多くの課題に対応する事が求められています。これらの課題に対応する事が契機となって、高等教育の在り方自体が、変容していくのではないかと思います。
高等教育機関の今後の在り方
パンデミック後の社会は、以前の社会とはかなり異なった社会になりそうです。
社会活動には様々な制限がしばらくは続き、行動制限を回避する為に、毎年ワクチンの接種が必須となるのではないかと思われます。陽性者の増減が波の様にやって来るのが普通な社会状況が、特効薬が出来て、今のインフルエンザと同様の対応になるまでは、続くのではないでしょうか。
その間に、新興する分野と衰退する分野に二極化する可能性があり、それに必要な人材の変化が起きて来るかと思います。
高等教育においても、産業の変化に対応した、新興する分野に順応した人材を生み出していく必要に迫られるでしょう。ただし、過剰に反応する必要はありません。基礎的な教育はどの様な状況になったとしても、共通するものですから、そこをしっかり身に付ければ、変動の激しい社会に柔軟に対応できる筈です。
リモートと対面を時期の状況に応じてうまく使い分けながら、今まで以上に基礎力の向上を図る事で、少しでも多くの自律した学生を育てていく事が大事だと思います。
多くの高等教育機関で、こぼれ落ちる学生が出ないように、様々なフォローがなされていると思われる現状では、それほど心配する必要はないでしょう。しかし、慢心で過去と同じ教育のまま、現状に突入している高等教育機関は、次第に淘汰されていくのではないでしょうか。
対面がどうしても必要な実験や実習などについては、どこも対応に苦慮していると思いますが、ここでの工夫や発見が、高等教育機関の在り方を変えていく礎になるのではないかと思います。多くの実践を各高等教育機関で共有する事によって、新たな在り方が次第に明らかになって来るでしょう。
今後、パンデミック後の高等教育が覚醒して、どの様な変化をしていくのかについても、注目していきます。
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