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大学の指向について
大学の機能分化の傾向
この様なランキングの記事を見て毎年気付くのが、就職の為の準備に重点を置いている中堅大学が、上位に食い込んでいる事です。これらの大学の多くは、学生の大学院に進学する割合が比較的低くなっています。大学院を目指す学生が少ない大学は、研究よりも、教育の指向が高い大学だと思われます。同じ大学という枠組みの中でも、実際には指向の分化がされている現状があります。
その一方で、就職率が高く、大学院進学率も高いという大学も上位にあります。そういう大学は、研究と教育の両立にかなり工夫を行なっている大学だと思われ、その努力には並々ならぬものがあると推察されます。
大学の指向とは
有名大学の中には、就職率でトップ150で下位の大学が結構あります。一般的には、有名大学に行く事が、進学指導では重視される事が多いと思いますが、有名大学に拘らずに、その生徒の進路の希望に合わせて、大学の指向を理解した進路指導を行う事も、今後必要になって来るのではないでしょうか?
大学の指向としては、研究指向の高い大学と教育指向の高い大学、両立されている大学に大きく分類されます。目指す方向性が大学によって異なっていて、学生の進路に違いがある様です。実際、研究指向の高い京都大学などは、就職率が公表されていますが、就職率ではトップ150には入っていません。(東京大学は非公表)
恐らく、研究指向の高い大学では、起業などの就職とは違った分野への展開や他分野の学部への転学、一方で資格や就職・進学浪人などといった多様な選択をする学生を一定数生み出す傾向があり、それを許容する環境があるのだと思います。
大学毎の指向は、大学の公的な資料だけでは分かりにくいですが、研究成果の報道発表を多数行っている大学に、研究指向の高い大学が多い傾向がある様です。
進学でのミスマッチを防ぐことが出来る利点もありますので、大学の指向に関する理解が、一般的にもっと浸透する事が、今後の課題になって来るのではないかと思います。
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