「無事」の本当の意味を知ると自分らしさと出会えます。
こんにちは、おかもとたかしです。
今回はまず、ある禅の言葉をご紹介したいと思います。
それは、「無事是貴人(ぶじこれきにん)」という言葉です。
意味は、
何もしない、ありのままの姿こそ素晴らしい
というものです。
そしてこの言葉は、私たちが日常的によく使う「無事」という言葉の語源になっています。
私たちは、この無事という言葉をどういう時に使うでしょうか?
例えば、
・今日も無事に1日が過ぎた
とか、
・事故に巻き込まれたけど、自分は無事だった
というように、「悪いことが起こらなかった」という意味で使うことが多いですよね。
無事という言葉の本来の意味は、
何もしない
ということです。
これは、何も行動をしない、ということではありません。
あなたには全てのものが備わっているのだから、何かを加えるようなことはする必要はない
ということなのです。
私たちは、自分の価値を見つけるために外にきっかけを求めがちです。
「自分探しの旅」といって、外に出歩くことで自分の可能性を探そうとします。
もちろんそれはそれでいいことなのですが、あなたの素晴らしさは、すでにあなたの中にあります。
自分の内面を深く見つめることで、あなたは自分を発見できます。
あなたのこれまでの人生の歩みもまた、あなただけが持ち得る世界にひとつだけの貴重な財産です。
なので、何か特別なことをしなくても、何かを探し求めることをするまでもなく、あなたは1人の立派な素晴らしい人間です。
あなたに持つ優しさ、暖かさ、時には厳しさ、といったものは、不要なものはひとつもなく、すべてこの世の中に欠かすことができないものなのです。
そして、自分の素晴らしさに気づいた人を、「貴人」といいます。
何もしなくていい。
今のままの純粋なあなたはすでに素晴らしい。
ということを教えてくれる言葉なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?