【ゼロから始める移動販売入門⑥】誰も知らない移動販売のリアル。コロナ禍で新規参入はどれだけ増加?保健所で繰り返される営業許可取得の為の切ない攻防
約10年以上前から、移動販売の動向を調査する為
県内・県外問わず、定期的に保健所と連絡を取り
”営業許可” そのものに関する事や、営業許可の申請件数などを調べています
そして、つい先日も保健所へ行ってきました
保健所を訪れる多くの方には
『どのようなご用件ですか?』
と、聞かれると思いますが。自分の場合
『移動販売の件ですね』 と
もしかしたら、日本で1番保健所に来ている移動販売業者かも
(一番迷惑を掛けている移動販売業者でない事を願う)
今回、1番聞きたかった事は
■2021年6月1日から改正された営業許可制度の影響
そして
■コロナ禍での新規登録の状況と実際の数字の変化
■今現在の課題、改善の為に必要だと思われる様々な提案
新しくなった制度に関しては、それ程混乱もなく
みなさんスムーズに対応できているらしく、トラブルもなし
コロナ禍での変化は、明らかに移動販売を始める人は増え
毎週数件の問い合わせはあるし、実際に申請をする為に訪れる人も増えたそうです
それでも、やはり更新に訪れる方は本当に少なく
車輛を持ち込む方の殆どが新規
コロナ禍が始まり約5年
今更新される方というのは、コロナ以前に移動販売を始めた方で
移動販売ブームもあり、順調に営業をしているのであれば
多くの業者さんが更新をしているはずです
実際、自分も数年前に更新
その当時にも、担当の方にお聞きしましたが『更新に訪れる人は殆ど居ない』と
ブームで注目され、売り上げが伸びているのなら
多くの移動販売業者が更新をしているはず
過去の数字を参考にすれば、ほぼ毎月更新の車輛があるはず・・・
ところが、です
自分はブームと言われている時から
そもそも移動販売は凄く特殊で
元々廃業率が高いと言われている飲食業界で、さらにその上をいきます
移動販売の廃業率は ”帝国データバンク” さんや ”商工リサーチ” さんにも無く(調べ始めた当時、直接問い合わせました)
日本で唯一、自分だけが継続的に調査をしているので
数字の面でも、肌感覚でも一番理解していると思います
いくら世間がブームと言っても、実態はやはりこんな感じで
担当の方にも話しましたが
まだ業界として成熟していないのに
これだけ一気に増えてしまうと、かなり多くの問題が起きてしまう、と
そもそも、衛生面での課題や実際に営業する人間の意識
飲食店を経営しているという自覚の無さ
コロナ禍以前からずっと問題を提起、改善を要求していましたが
まだほんの一部しか実行できていません
そして、今回も移動販売に関する様々なトラブルを説明していたのですが
まさにその時
偶然にも移動販売で営業許可の申請に来ていた人がいて
予想通りトラブルになっていました
今自分が話している事が、ちょうど敷地内の駐車場で起きていたのです
こうなると、説得力はめちゃくちゃ増しますよね
そこで自分が一言
『こんなに衛生管理に関心がなく、逆に文句を言ってくる人の作る料理。食べたいと思いますか?』
『自分が食べないにしても。お子さんや家族、大切な人に食べて貰いたいですか?』と
そういう事なんです
自分だって完璧じゃない、正直まだまだ出来ていない事もある
でも、明らかに食中毒を出しそうな業者はしっかりと説明し
その後の指導を徹底的にして欲しい
食中毒が出て困るのは保健所だって同じで、夏場は特に怖く
より一層、命の心配をしなくてはいけない
今年の夏、食中毒で亡くなる方が一人も出ないよう願っています。
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