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涙の慣らし保育

現在、6歳。小学校一年生。
何かと文句は言いつつ、毎日元気に学校へと通う長女さん。
長女が1歳から通った保育園は、家から近く、徒歩圏内にあります。
そんな保育園の慣らし保育から、長女とふたりとぼとぼと泣きながら帰ったお話です。

***

長女が1歳になり4月から職場復帰する予定の私は、保育園の入園前の慣らし保育に行きました。
まだ歩けない娘を抱いて、保育園までの道をドキドキしながら歩いた事を覚えています。

保育園に着くと、ものすごくハキハキした元気のいい園長先生、そして1歳児クラス(もも組)の担任の先生に迎えられ保育室へ。
初日は保育園内の案内や、子どものアレルギー有無の確認など、入園のための大枠の説明がありました。

私の他にも数組の親子が来ていました。
そこでまず衝撃だったこと。

みんな、立ってる!!歩いてる!!

…今考えれば当たり前です。
長女は3月で1歳を迎えたばかり、他の子とは最大1年ほどの差がある可能性があります。
しかし、当時の私はパニックに陥ってしまいます。

((えっ同じクラスになる子よね?? ))
((うちの子、大丈夫かな……??))

長女はつかまり立ちがやっとできたというところ。
何だか心臓がドクドクしてきて、平静を装っていますが、なにやら変な汗も出てきます。
無知とは恐ろしいものです。
月齢に合わせた発達があり、そもそも子どもの成長発達は個人差が大きいという当たり前の観点が抜け落ちていたのです。(どんだけ~)

ようやく母親業1年を迎えた、まだまだ子育てビギナーな私は、そんな事で不安の渦に飲み込まれ始めます。

当時の長女は人見知りがしっかり目にありました。
お盆やお正月に久しぶりに親族と会うとまず、
「だれ、あなた」
と顔をじ〜〜〜っと見つめ、
覚えていないのか、慣れないからなのかは定かではありませんが、顔中シワだらけにして泣き出すのです。
そんな彼女が、保育園などという知らない人だらけのところに慣れることができるのか…。
(案の定、登園が始まってから1週間以上ギャン泣き。母、心えぐられる)

そして私自身の問題。
初めての仕事と子育ての両立。
こんなへっぽこ主婦に務まるのだろうか…。

考え出すと、次々と不安が吹き出てきます。
そんなこんなで、慣らし保育園が終わり、家までの帰り道を涙しながら帰ったわけです。
メンタルよわよわです。

今となれば、
へっそんなこと。
と思うような事ですが、当時は辛かった。

そんな私は、保育士の先生に救われました。

朝どんなに我が子が泣こうが、
「いってらっしゃーい」と笑顔で送り出してくれた先生。
母が何に悩んでいるのか、言いもしないのに想像し、的確にアドバイスをくれる先生。
遊びに夢中な我が子を、言葉巧みに帰り道に誘導してくれる先生。

頭が上がりません。
いつもありがとうございます。本気で。
(そんな、保育士に対するリスペクトがきっかけで、自分も保育士になりました)

長女はどちらかと言うと敏感で、繊細な子です。
小1になった今でも基本的な性質は変わりません。(たまにジャイアンですが)
そんな長女に合わせて、保育園の先生方がいつも優しく接してくださったお陰で、ここまで成長して来られました。子も、母も。

長女との保育園生活で学んだこと
・子供はみんなちがって、みんないい。
・心配事の多くは起こらない。
・何とかなる(と言うか、何とかする)

私のように、保育園や幼稚園にご入園を控え、不安や心配がある親御さん。(いるのだろうか)
ご安心ください。
こんなへっぽこでも、何とかやっております。
子供は想像の何倍も強い!!

そして今の不安や心配事は、いつの間にかいい思い出になってしまいます。

今は3歳の長男が同じ保育園に通っています。
先生「ゆーくんは……たまにいらんことするね(笑)」
私「ですよね~(母苦笑い)」
素敵な先生方に支えられています。


どちらかというと成長ゆっくりな長女さん。

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