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落ちているゴミを3個拾う習慣

 昨日、川に遊びに行った。カンカン照りの夏の暑い日、川には、BBQや川遊びに既に大勢の人が遊びに来ていた。

 河原の空いている場所を見つけて、シートと椅子を置く。すると、端のほうにゴミが捨ててあるのに気づく。

・BBQの網4枚
・トング1本
・木炭
・タオル1枚
・靴下片方
・大きなビニール1枚

 大勢で来て、酔っぱらって、持って帰るのを忘れたのか。はたまた、わざとゴミを捨てていったのか。

 ゴミを捨てていく人の気持ちが理解できない。


 川で泳いだ後、椅子に座って休憩していると、背中のほうで人が話しているのが聞こえた。

 振り向くと、中学生くらいの男の子二人と目が合う。
 
「これ使ってますか?」

 男の子がゴミを指さして、私に聞く。

「ううん、使ってないよ。誰かがゴミを置いていったみたい。そのビニールちょうだい、持って帰る」

「ありがとうございます!」

 そう言って二人は、私にビニールを渡すと、網とトングを拾って「すげぇ、網とトング、ゲットしたぜー!」と、嬉しそうに歩いて行った。

 私は、受け取ったビニールを自分のゴミ袋に入れたついでに、落ちている他のゴミも拾い始めた。


「サーフィンに来たら、ゴミを3個拾って持って帰るんだ」
 
 これは、昔、サーファーの友達がサーフィン帰りに浜辺に落ちていたペットボトルを拾っていて、何をしているのかと聞いたときの答えだった。

 サーフィンが、海が好きだから、海を綺麗にするためにやっている習慣。とのことだった。

 それからは、私も、落ちているゴミを拾うようになった。


 しばらくすると、隣でテントを張っていたカップルが帰り支度を始めた。
 
 そのとき、カップルの男性のほうが、テントの周りにある、自分のものではないであろうゴミを拾っているのが目に入った。

 中学生男子と私たちの会話を聞いて感化されたのか、それとも、もともと他人のゴミも拾って帰る人なのか…

 もしも感化されたのであれば、嬉しいことだ。


 ゴミを捨てていく人を変えることは難しい。

 それならば、落ちているゴミを1つでも、2つでも拾う人が増えたらどうだろうか。

 ゴミを拾う人が増えたら、ゴミを捨てていく人がいなくなる未来がくるかもしれない。

#未来のためにできること #ゴミ #捨てる #拾う #考え #変わる

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滝川千夏
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