【読書感想】西條奈加『善人長屋』
2018/06/21、初めての本、読了。
西條奈加『善人長屋』
裏稼業ぞろいの長屋に、お節介で人の善い加助という素人さんが住み始めたところから話が始まる。
加助に影響される窩主買いの娘、お縫。
加助とお縫が長屋を引っかき回して、長屋連中も何だかんだで手を貸してしまう。
勧善懲悪モノっぽいけど、悪vs悪なので、必殺シリーズを思い出したりした。必殺と違うのは、人を殺めない事。情報を仕入れたり、女に化けたり、そうやって問題を解決していくのは面白かった。
好きな話は、「抜けずの刀」
成就しなかった恋心が昇華していくラストは読んでいて気持ちよかった。
読み進めていくと、長屋連中に大切にされているお縫坊が、まだ完全ブラックではないのに何でも首を突っ込みたがるところに少し苛立った。真っ直ぐな若者が眩しいんだもん、最近。
続編があるようなので、お縫が裏稼業を継ぐのかを楽しみに読みたいと思う。
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