「本を読む」と「情報インプット」は似て非なるもの。紙の本を読む至福のひと時。そして自分の価値観の輪郭を知る。
「kindle本ってやっぱり好かん」
久しぶりに紙の本をゆっくり読む時間ができて、まぁ読むのは結局ビジネス書なんだけど、じっくり読んでると普段のネットやKindle本での「読む」という行為が貧しい時間のような気がした。
この本「FACTFULNESS」は、おすすめ。
冒頭、世界の社会課題に関する10の質問が提示されるところからはじまります。そして、我々がいかに実際に起こっていることを誤解しているか、そしてその誤解の原因になっている人間が本能的に持つ思考回路について解き明かされていきます。
現代社会を生きる我々は普段、いかに情報を効率的にインプットするか、そして記事のタイトルと小見出しを流し読みして情報に価値を瞬時に判断して大半のデジタル文章をナナメ読みどころか、読み飛ばしている。
結果、インパクトの強いキーワード、タイトルが求められて、書き手も情報の羅列やSEOだけを意識したカスカスの文章があふれている。
紙の本も読み方次第では、速読、フォトリーディングみたいな情報のインプット重視で読むことがテクニックとしてもてはやされるけど、僕はもったいないなって思う。
至福な時間を生む本の読み方
紙の本を読むって、文章を読む⇒ページをめくるっていう一連の動作の中に著者の主張との対話をする時間的な余地があるなぁって。
本を読む間の時間、できればメモしながら読むといい。
自分が気になったこと、引っ掛かりを感じた事。参考になったこと、疑問に感じた事。
それで、メモを書く中で、著者の主張の中で、自分の過去の経験や未知への興味が少しずつ繋がっていくと本当に「豊かな時間」になる。禅問答をしているような時間の流れ。
自分の価値観との距離感を探るような時間になるでしょう。
そして読み終わった後、メモを眺めながらアウトプットする。
そうすると自分の価値観の輪郭がおぼろげに、運が良ければくっきりと姿を現します。
自分の価値観って、インプットもアウトプットもしない状態でいると意外に薄ぼんやりしたままなんですよね。
そして自分の価値観の輪郭が見えてくると、日々の判断のスピードと納得具合のレベルが格段に上がります。
どこかで聞いた他人の価値観を元に物事を判断するって、とても気持ち悪くて危険。決断の根拠がそもそも自分の中にないんですから。
自分の価値観をベースにした判断ができる生活は、きっと至福でしょう。
何を今更って思うかもしれませんが、意外にできてなくないですか?
あなたにとって「本を読む」時間が至福をもたらしますように♪
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