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才能の総面積はどうしたら大きくなる?大切なのは「自分自身のメタ認知」

平安伸銅工業には個性豊かなさまざまなメンバーがいます。
メンバーが増えるたび会社として出来ることの幅も広がっていてありがたい限りです。

当たり前ですが、社長1人では会社は成り立ちません。

というか、私は仕事をする上で必要な大抵のことが苦手です。エクセルの表計算、アイデアを仕組みに落とし込むこと、プログラミング…ハンコを決められた枠の中にきれいに押すのも苦手です。うーんこうやって書き並べるとなかなかポンコツ。

ただ、学生の頃から「こういうことをしたい!」というビジョンを描いたとき、私にできないことを補って形にしてくれる人が周りに集まってきてくれて、実現にこぎつける、ということが今まで何度もありました。
今の会社経営も、それに近いかもしれません。

強みだけを極端に突き抜けさせるには相応の覚悟がいる

なので、私の価値はエクセルの表計算を頑張ってできるようになることではないと思っています。
エクセルの表計算ができる人に「この会社で働きたい!」と思ってもらえるような会社にすること、仕組みを構築してくれる人が、やりたいと思える施策や、納得ができる会社の方向性を打ち出すことが、私の強みであり価値なのです。(社長決裁のハンコを押すのは私がやるしかないけれど)


コロナの前、インドでつっぱり棒を担いで走り回った時の写真。文字通り世界に飛び込んできました。

その価値を発揮するためには、「ビジョンを描く」「外の世界を吸収して会社にエネルギーを吹き込む」という自分の強みを極端に突き抜けさせていくべきで、でもそれには相応の覚悟も必要だということも同時に感じています。

弱みを補っていない分、その強みは他の人と比べるまでもないくらい極端に突き抜けないと、才能の総面積は、とてつもなく小さくなってしまう。

なので、きちんと強みを活かしきれているか、ちゃんと突き抜けることができているか、自分を客観視するタイミングを定期的に設けています。メンタルコーチの方と対話をしながら自分の行動を棚卸して、反省することもよくあります。

大事なのは「自分自身のメタ認知」

平安伸銅工業が掲げるヘイアンバリューでも、一番最初に「自由闊達でいこう」を挙げています。

自由な場を創っていくことで、社員一人ひとりの才能が生き生きと輝くような会社にしたい。一人ひとりの才能を爆発させたい。

でも、会社で働くメンバー全員に、それぞれの強みや特技を極端に突き抜けさせることを求めることは違うのではないか、と思っています。

ここでいう「才能の爆発」とは、強みを極端に突き抜けさせることだけを言うのではありません。強みを活かしながら弱みも克服したり、複数の強みをバランスよく伸ばしたりして、きれいな四角形で総面積を大きくしていく方法もあるのです。

大事なのは、自分はどんな人間で、どういった強みがあるか、それをどう伸ばしていくと才能の総面積が一番大きくなるか、自分自身を客観的に知る(メタ認知する)こと。

それぞれがご自身をしっかりメタ認知いただくことで、経営者としてもより才能を爆発させるサポートができるのではないかと考えています。
そうやって一人ひとりが最大限に自分の才能の総面積を大きくして活躍してもらうことが、最終的には会社の成長にもつながるのです。

個性豊かなメンバーたちの個性が、さらに爆発できますように(photo:©️M.MAEKAWA)


社員自身のメタ認知と経営者としてのサポートの方法は今も模索中です。外部講師を招いた研修なども開催していますし、さらにメンバーが活躍できる、あるいは活躍したいと思えるような場所も、私は私の強みで実現していけたらと思います。

そういえば昔大学の友達に言われました。
「ササ(当時のあだ名)は上司にいたら面白そうだけど、自分の部下だったら『役に立たねぇな』と思いそうだわ。」

当時は何言ってんだよ!と思ったけど、ここまで私が書いた強みと弱みを並べたら…確かに。

どうやら私は、社長になるしかなかったのかもしれない。

突き抜ける、という意味では自分の写真を店舗に掲出してもらうのもなかなかないかも。こんな部下いかがでしょうか…

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