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【一人で勝手に旅気分】368

(過去の旅についての振り返りです)
★返還されてもなお、沖縄に残る隔たりの痕跡(2016年10月)

<探究対象…沖縄、ホテル、電話>

今日の「ナゼ・ナゾ」は、沖縄の写真です。この写真を撮影したのは、沖縄の私学で教員をしていて、10月初旬に部活動の引率をしていたときでした。さて、どんなところが「ナゼ(疑問を持った)・ナゾ(気になった)・アンテナ」に反応したのでしょうか。

今日の写真に映っているのは、沖縄県の沖縄市にあるホテルの様子です。当時顧問をしていた卓球部の試合が沖縄の中部の方で行われた際、私は自動車免許をもっていないため、試合会場に朝到着するには、始発の長距離バスに乗ったとしても間に合わないことが判明しました。そこで仕方なく試合会場の近くのホテルに前泊したのでした。

私がここに注目した理由は何であるのか推察してみると、ホテルの部屋にあった電話のかけ方を見たとき、自分が沖縄にいることを強く実感したからだと思います。

その電話のかけ方には、沖縄県内にかけるときとは別に、県外と国際電話についても書かれていたのですが、「県外」という表記ではなく「日本本土」と表記されていたのです。

沖縄県はアメリカと日本との間で署名された沖縄返還協定が、1972年5月15日に発効したことで本土復帰を果たしました。それから、5月15日は「沖縄本土復帰記念日」とされています。

私はこの表記を見るまで、1972年5月15日の本土復帰によって、沖縄は本土と一体のものになったと思い込んでいました。しかしこの表記から、「本土への復帰=本土との一体化」ではないことを示しているように感じました。

今回の「ナゼ・ナゾ」は、本土復帰してもなお本土の意味について考えさせられる写真でした。本土復帰は、あくまでも帰属に関わる話であって、地理的な近接性や文化的な類似性という点だけでなく、何より歴史的な境遇において、沖縄と本土は依然として一線を画しており、その間には隔たりが存在しているということだと思います。

ホテルの部屋の写真を見ると、ベッドの数も広さも一人で泊まるにしては贅沢すぎる状態ですが、那覇周辺と違ってビジネスホテルのようなものは滅多になく、このようなオシャレなホテルに宿泊せざるを得ないのです。今振り返ると、単に寝泊まりする場所を確保したかっただけなので、わざわざホテルではなくネットカフェなどを探した方が合理的だった気がしますね。

【記事累積:2152本目、連続投稿:1121日目】

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