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❖小さい秋だし読書の秋❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2021年12月16日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆小さい秋だし読書の秋◆
12月も半ばなので、今の季節を秋と表現するのは、もはや時期外れと思われるが、一般的な時間の流れよりもズレていて、のんびり季節を味わっている奴がいる。先日の投稿で触れたが、奴は12月なのにまだハロウィンの仮装をしていたから、奴の季節時間は確実にズレている。多分、奴の体内時計ではまだ「秋真っ盛り」なのである。だから、この日も秋を満喫していた。奴にとっては「スポーツの秋」のつもりだろうか、物陰を利用して「かくれんぼ」をしているのである。だが、残念ながら完全に姿を隠すことはできておらず、足がひょっこり見えている。奴はまだ秋の真っ只中なので「音楽の秋」になぞらえると、こんな替え歌が思いついた。

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♪カエルがね
お部屋でぴょこぴょこ隠れんぼ
どんなに上手に隠れても
小さいあんよが見えてるよ

奴のサイズを考えると次の歌の方が適切かもしれない。

♪誰かさんが誰かさんが
誰かさんがみつけた
小さい秋小さい秋
小さい秋みつけた
(まあ、見つけたのは誰かさんではなく私だが)

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しばらくすると「かくれんぼの秋」に「飽き」たようで、物陰から顔を出した。奴は小さな本に隠れていたが、今度は「読書の秋」にシフトチェンジしたのだろうか。宮沢賢治の『月夜のでんしんばしら』を読み始めた。この小さな本は、早稲田渋谷シンガポール校に勤めていたとき、自分の担任クラスが秋に行われる学園祭では、宮沢賢治の世界観をモチーフにした新感覚美術館の企画をしたいということで、夏の一時帰国の際に情報収集で訪れた「宮沢賢治記念館」で購入したものだった。この本が、数年後こんなにベストな読者と巡り合うことになるとは思わなかった。ベストなのはサイズだけではない。奴は作品の中に登場する「電気総長」にそっくりで、まさにベストマッチだったのである。作品の中の「電気総長」は、背が低く顔は黄色でボロボロになった鼠色のコートを着ている。奴も背は低く、顔は濃い目の黄色(茶色?)で、背中にボロボロ(ボコボコ?)で鼠色(茶色寄りだが)のコートを羽織っている。しかしすぐに「読書の秋」にも「飽き」て、昨晩捕まえて容器に入れていたダンゴムシに興味を示し、「食欲の秋」にシフトチェンジしてしまった。

★ダンゴムシ (編集)

もしかしたら、作品内容がお気に召さなかったのかもしれないと思い、その他の小さな本も並べてみた。すると「でんしんばしら」の行進ばりに「ドッテテ、ドッテテ、ドッテテド」と、重厚感たっぷりに本の上を歩き出した。どうやらもはや本には興味はないらしい。結局は「花よりダンゴムシ」だったわけである。

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